【キヨシが見た侍】スタンド沸かせたムードメーカー松田 苦境で頼りになる存在

[ 2017年2月24日 09:16 ]

ナインの練習を見つめる中畑氏(右奥)と三浦氏
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 冷たい風が吹く中で始まった練習。最初は声があまり出ないのが気になったけど、不安は投内連係の練習を見て吹っ飛んだ。けん制のサインプレー。呼吸を合わせるのにある程度時間がかかるのに、いいタイミングで決まっている。気合。集中力。いい緊張感が伝わってきた。去年の強化試合のときとは比べものにならないくらいのチーム状態。個々にいい準備をしてきたね。

 期待するのは全員。それぞれが自分の特長を発揮すれば、おのずと結果はついてくる。あえて一人名前を挙げるとすれば松田だ。ミスしても絶対に下を向かないムードメーカー。ノックで打球にダイビングするなどスタンドを沸かせていた。チームが苦しい状況に追い込まれたとき、こういう選手の存在が凄く大きいんだ。

 2020年東京五輪につなげる意味でも大事な大会。04年アテネ五輪で長嶋監督が掲げたスローガンを思い出す。「フォア・ザ・フラッグ」。全ては日の丸のために。万全の状態で3月7日のキューバ戦を迎えてもらいたい。 (スポニチ本紙評論家・中畑 清)

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2017年2月24日のニュース