西川が侍送別2発“留守”任せろ!プロ初の連発

[ 2017年2月22日 05:55 ]

練習試合   日本ハム11―8楽天 ( 2017年2月21日    名護 )

<日・楽>1回無死 西川は右越ソロを放つ
Photo By スポニチ

 滞空時間の長い放物線だった。それも2本。日本ハム・西川が楽天との練習試合で初回先頭打者本塁打に加え、3回にもソロアーチをかけた。ともに右翼席に運んだプロ初の2打席連続本塁打だったが、どこか不満げな顔をしていた。

 「(先頭弾は)変化球にいい対応ができた。2本目は風で行ったという感じ。結果だけ見たらいいけどね…」

 初回は2―2から辛島のチェンジアップをガツン。3回も同じカウントで菊池の直球を完璧に捉えた。だが、歯切れが悪いのは、両打席とも甘い初球をファウルしたのが理由。「バッティングカウントで捉えられていないので修正したい。もうちょっと野球勘を上げていければ」。結果と満足度が伴わないのはキャンプ期間ならでは、だ。

 とはいえ、追い込まれた状況で昨年末から「長打が加わればいい」と言い続けた長打、しかも本塁打が2本出た。昨年の日本シリーズ史上2人目のサヨナラ満塁弾の印象が強いが、シーズン最多は14年の8本塁打で、ここ2年は5本ずつ。昨年は6月12日の阪神戦(札幌ドーム)を最後にレギュラーシーズンは本塁打がなかった。昨年は、41盗塁に自身初の3割、打率・314をマーク。パワーアップを目指し、12月の優勝旅行先のハワイでも連日、ジムに通ってトレーニングに励んだ。

 強化合宿でチームを離れる侍メンバーを強烈な2発で送り出した。「帰ってくるところがないくらい、若い子が頑張ればチームが強くなる。うかうかしてられないような状況になればベスト。先頭で引っ張りたい」。頼もしさを増した西川が、しっかりと留守を預かる。 (春川 英樹)

続きを表示

2017年2月22日のニュース