【追球】斎藤佑 26センチのこだわり 復活の鍵ツーシーム威力増した

[ 2017年2月17日 07:24 ]

練習試合   日本ハム8―2韓国・KIA ( 2017年2月16日    名護 )

<日本ハム・韓国KIA>2回を1失点に抑えた斎藤
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 わずか26センチ。それでも日本ハム・斎藤は「全然、景色が違う」と言う。昨年は約60センチのプレート板の右端に右足を付けていたが、今年は一足分、一塁寄りに移動し、ほぼ真ん中。なぜか。復活への鍵を握るツーシームの威力を上げるためだ。

 「去年はフォークに頼りすぎた。去年は自信がなくて投げられなかったツーシームが今年は指にかかる。一番の武器になりそう」。早大時代に習得し、2年前まで投げていたツーシーム。オフに古傷の左股関節や右肩甲骨の可動域を広げるトレーニングを行い、威力が出た。右打者の内角にシュート気味に食い込み、左打者には外角に投げてバットの芯を外せる球。最大限に生かすため、プレートの右足の位置も変更し「角度」をつけた。

 効果は絶大だ。韓国・KIAとの練習試合で4回から2番手で登板。1死一、二塁から併殺狙いで左打者の李仁行(イ・イネン)の外角にツーシームを投げて遊ゴロに打ち取った(二塁・近藤の一塁悪送球で併殺ならず)。5回にも左打者の金夕煥(キム・ソクファン)の外角にこの日最速となる142キロを投じて空振り三振を奪った。2回1安打1失点(自責0)。目標の開幕ローテーション入りに向けアピールに成功した。

 昨年は3年ぶりに未勝利に終わり、今季は背番号を18から1に変更して臨む。プレートの位置も変更し、視界は良好だ。 (山田 忠範)

 ▼オリックス・曽我部直樹スコアラー(斎藤はツーシームを)左打者の外に放っていたね。あれに手を出すようだとバッターはやられるよね。

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