マー君「僕が止められるように」ヤ軍球団ワーストタイ開幕5連敗中

[ 2017年2月17日 05:30 ]

若手投手のグループに入りノックを受ける田中
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 ヤンキース・田中将大投手(28)が15日(日本時間16日)、メジャー4年目のキャンプをスタートさせた。ジョー・ジラルディ監督(52)から日本人初の3年連続開幕投手に指名されており、4月2日(同3日)の敵地でのレイズ戦へ向けて必勝を誓った。

 チームは12年から球団ワーストタイの開幕戦5連敗中。投手陣のリーダーとしての自覚も十分で、エースが負の歴史に終止符を打つ。

 勝利に導いてこそエースだ。田中は必勝を宣言した。「ヤンキース自体も開幕戦はしばらく勝っていない。やっぱり勝ちたい。僕が止められるように頑張ります」。3度目で自身初となる開幕戦白星を約束した。

 田中が大役を務めた15、16年も含め、チームは開幕戦5連敗中。1938年に並ぶ球団ワースト記録で、その間はプレーオフを3度も逃し、ワールドシリーズには一度も進めず、「落日の帝国」と揶揄(やゆ)される。

 そんな中でキャンプイン前日に大役を指名された。「光栄なこと。何かメッセージが込められていると思い、意気に感じて調整していかないといけない」。一昨年、昨年は右肘に不安を抱えていたが、今年はすでに米国で3度、ブルペン入り。「過去3年間に比べれば一番順調」という。

 バッテリー組キャンプ初日。「知らない顔がいっぱいいましたね」と目を丸くさせた。オフを経てチームは若返った。田中は平均24・5歳というマイナー中心の若手6人と、ノックや投内連係などに汗を流した。36歳のサバシア、32歳のクリッパードを除き、現在35人の投手陣はほぼ同世代以下。「プレーを見られていると思ってやることが大事かな」。けん制球やバント処理などから丁寧なプレーで、チームを引っ張った。

 ジラルディ監督も「こんなに若いヤンキースは1996年以来だろうな」と後に4年間で3度の世界一に輝いた黄金期の出発点を引き合いにし、「あの時と同じく各分野に頼もしいリーダーもいる」と期待した。開幕戦で当たるレイズとは通算8試合で6勝無敗。敵地では3戦3勝、防御率1・80を誇る。誰もが認めるエースには貫禄さえも漂っていた。(タンパ・後藤 茂樹)

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