藤浪、初陣は開幕2カード目濃厚 香田コーチが構想明かす

[ 2017年2月16日 05:43 ]

阪神の藤浪
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 阪神で侍ジャパンに唯一、選出されている藤浪晋太郎投手(22)が15日、開幕2カード目の4月4日からのヤクルト3連戦(京セラ)に登板する可能性が高まった。

 香田投手コーチが「どうなるか分からない。その時に考える」と前置きした上で「2カード目にいけたらいいけど…」と構想を明かした。

 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で侍ジャパンが順調に勝ち進めば、決勝戦(米ロサンゼルス・ドジャースタジアム)は日本時間3月23日にあり、同31日からの広島との開幕3連戦に間に合わせるには過密日程での調整は必至。侍では普段とは違う中継ぎ起用も予想され、日程面で余裕を設けて2軍戦での調整登板を挟むなど万全の準備を整えることを優先させる考えだ。

 23日からの侍合宿(宮崎)を控え、16日からの第4クールではWBCへ向けた“臨戦態勢”に入る。19日の日本ハムとの練習試合(宜野座)では投球数やイニングを消化するため先発で5回を投げる予定で、「先発で長いイニングを投げさせていただくと思うので自分の試したいことと並行して実戦の配球に自分がついていけるかがテーマになると思う」と課題を挙げた。

 今春初実戦だった8日の紅白戦ではテーマに掲げた直球が最速154キロを計測し、「空振りもファウルも取れた」と手応えを得た。13日のDeNA戦(宜野座)では外国人打者を想定してカットボールなど変化球主体で2回無失点。視察した小久保監督を安心させた。

 日本ハム戦では侍で同僚になる中田との対戦も見込まれる。「WBCがあるので、厳しいところは攻められませんが、高校の先輩ですし、対戦は純粋に楽しみな部分はある。素晴らしい打者とこの時期に対戦できるのはプラス」。仕上がり具合を実感するには最高の腕試しとなりそうで、「沖縄では最後の実戦になるので、結果もそうですが、内容も伴うようにして気持ち良く(代表合宿のある)宮崎に行きたいと思う」と意気込んだ。 (遠藤 礼)

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2017年2月16日のニュース