メンデス圧投 荒木&江越斬り!燕007警戒「バーネットみたい」

[ 2017年2月15日 07:41 ]

この日から再び合流したマテオ(右)のおでこに、いたずらでシールを張るメンデス
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 期待の新助っ人が初めての“対戦”で打者2人を圧倒した。阪神のメンデス(レッドソックス3A)が14日、フリー打撃に初登板。試運転段階ながら、荒木、江越を相手に32球を投げて安打性0。外野への打球も1本だけに抑え込んだ。

 「3、4カ月間、打者と対戦していなかったので、そういう意味では投げられて良かった。力加減は80〜85%ぐらい。マウンドやボールにも慣れてきたし、もっともっと良くなるよ」

 スリークオーター気味の位置から、長い右腕がしなやかに出てくる。同じドミニカ共和国出身のマテオのような外国人投手らしい豪快なフォームではなく、柔らかみのある投法で、制球力も問題なしだ。最初に対戦した荒木には15球を投げ、前に飛んだのが4本。そのうち1本が浅い中飛だったが、残りは内野ゴロ。江越には17球中、フェアゾーンに飛んだのは二ゴロ3本だけだった。荒木は「真っすぐが速い。球筋がきれいでマテオと違って外国人ぽくない」と振り返った。

 警戒をさらに強めたのが他球団の007だ。ヤクルトの衣川篤史スコアラーは「肘の使い方とかがバーネットみたいかな。柔らかくてしなって投げている。マテオとは柔と剛という感じ」と自軍で2度のセーブ王に輝くなど通算97セーブ、49ホールドを挙げた右腕を例に出した。中日の佐藤秀樹スコアラーは「四球とかで修正できなくなるタイプじゃない。フィールディングもうまい。実戦で、もう少し力を入れた時にどうなるか」と、今後も徹底マークすることを示唆した。

 「来日した時よりは圧倒的に変わってきていると思う。実戦では(この日は投げなかった)インコースにも投げていかないといけないし、それが自分のスタイルさ」

 味方打者が相手とあって厳しい内角攻めこそなかったが、スライダー、シンカー、スプリットという持ち球も試投した。今後はもう1度フリー打撃に登板し、22日の紅白戦で初実戦に臨む予定。ベールに包まれていた守護神候補の一角が、いよいよ戦闘モードに入る。(山添 晴治)

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2017年2月15日のニュース