広島ドラ1加藤 大先輩・安仁屋氏うならせた「ええ根性してる」

[ 2017年2月12日 05:30 ]

シート打撃に登板する加藤
Photo By スポニチ

 ドラフト1位の加藤(慶大)が初のシート打撃に登板して持ち味を発揮した。先頭の田中に左前打を許し、続く鈴木には四球。3人目の松山は一ゴロも自身がベースカバーに入った際に落球する失策を犯した。並みの新人ならこのまま崩れるところだったが、時にふてぶてしさを感じさせる豪腕は違った。

 堂林、磯村を抑えると、見せ場はラスト2人だ。メヒアにはフォークボールで、会沢には高め直球で2者連続空振り三振を奪った。球速も147キロまで上昇。上々の内容と結果を残しながら「あの高さを振ってもらえる球が持ち味ですから」とさらりと振り返った。

 強いハートも持ち味だ。登板後、見守った安仁屋臨時投手コーチに「安仁屋さんが立っていたから緊張しました」と軽口を叩いたそうで、「ええ根性してる。将来的におもしろい」と大先輩をうならせた。裏話を明かされた右腕は「冗談で言ったんですよ。だって、こっちから恐れていたら何もできないじゃないですか」と平然と言ってのけた。肝っ玉ルーキーの魅力はまだ奥底にある。

続きを表示

2017年2月12日のニュース