藤浪 もう154キロ!紅白戦2回4K WBC球で圧巻の仕上がり

[ 2017年2月9日 05:30 ]

阪神紅白戦   紅組2―3白組 ( 2017年2月8日    宜野座 )

雨の中、紅白戦で力投する藤浪
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 侍投手陣で実戦一番乗り!第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の侍ジャパンに選出されている阪神・藤浪晋太郎投手(22)が8日、今年初実戦となる紅白戦に紅組2番手で登板し、2回を2安打無失点と上々発進した。中継ぎ起用、WBC公認球にも柔軟に対応し、最速154キロを計測した直球主体に4三振を奪った。

 WBC公認球を手に、侍投手陣で最速となる実戦マウンドに臨んだ。慣れない中継ぎ起用。それでも藤浪は藤浪だった。バランスを重視したフォームから繰り出す圧巻の直球で、打者を圧倒した。

 「自分の中では一番はストレートが良かった。狙って空振り、ファウルが取れたので。この時期なんで、打者も速いボールを見慣れていないと思うけど、それにしても良かったと思います」

 つかんだ手応えが、言葉の端々からあふれ出る。WBCでの中継ぎ起用を想定し、3回から2番手として登板。先頭の横田をオール直球で3球三振に仕留め、波に乗った。続く岡崎への初球で152キロを計測すると、カウント2―2から投じた直球でこの日最速の154キロを叩き出し、空振り三振を奪った。全4三振すべての決め球が直球。2回2安打無失点で、今年初マウンドを終えた。

 「まだまだ抜けたり、滑ったりする部分が多かったんですけど、全体的にはしっかり投げられたかなと思う」

 WBC公認球への対応も、着々と進行中だ。この日はメジャーで使われているロジンをテスト。「日本のロジンなら付ける意味もあるかなと思うけど、向こうのロジンは付ける意味をあまり感じられない。ちょっとザラザラして、自分の感触的にはボールのタッチが悪くなる」。不必要な要素を切り捨てることも、大きな前進だ。

 それ以外にも収穫は多かった。変化球の感触を確かめ、「使えていない球種もありますし、決まらなかった球種もある。その辺を、しっかりしていかないと」と課題を実感。「しっかりボールを投げられましたし、できて良かった」とクイックには自信を深めた。3月7日のWBC1次ラウンド開幕まで、約1カ月。課題を、一つずつ減らしていく。(惟任 貴信)

 ▼広島・玉山スコアラー 藤浪はそこまで(持っている)力が出ていなかったように思うけど、2イニング目は彼らしい力を感じた。

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2017年2月9日のニュース