ドローン映像、選手レーダー、サイン会 止まらない巨人ファンサービスの「新化」

[ 2017年2月8日 10:05 ]

巨人宮崎キャンプでドローン(左上)を操縦する菅野
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 巨人の宮崎春季キャンプ。今季のスローガン同様、ファンサービスも「新化」が止まらない。

 サンマリンスタジアム宮崎でナインが上空を見上げる場面があった。頭の上を小型無人機ドローンが飛ぶ。上空からの映像を球団の公式フェイスブックからライブ配信。昨秋のキャンプで試され、今春に本格導入された新サービスだ。球団関係者によると日本球界初の試みで「見たことのない映像をファンの方々に提供したい」とのこと。遠方のファンも、ダイナミックな映像を「見学」することが可能になった。

 ファンの「お目当ての選手が、どこにいるか分からない!」という声も解消された。選手は広い運動公園内で、メイン球場に複数のサブグラウンド、室内練習場、さらには陸上競技用トラックをバスで何度も移動する。そこで、今キャンプから導入されたのが「G選手レーダー」だ。キャンプ地を訪れたファンがお目当ての選手を発見しやすいよう、居場所をスマートフォンで確認できる新サービス。どの選手がどこにいるか正確に、移動後の時間差もほぼなく表示されているため、記者も取材に活用させてもらっている。

 昨年はなかった光景も見られる。主力選手による「ゲリラサイン会」だ。練習を終えた選手が、室内練習場「木の花ドーム」の窓際のイスに座り、窓枠越しに行うサイン会。阿部、村田、長野らが自発的に行っているファンサービスだ。「せっかく来てくれているんだから、(サイン会の)時間をつくらないと」と阿部。100人を超えるファンに、15分以上もサインを書き続ける。村田も「時間があるときはサインをしたい。いつまで(現役で)できるか分からないし」と冗談交じりに話した。

 さらに、ウオーミングアップのとき、メイン球場のグラウンドに入れるサービスもある。選手を至近距離で見られるようにという企画で、わずか20メートル先に憧れの選手がいる。シーズン中は味わうことのできない興奮が満載。キャンプの醍醐味をぜひ体験してもらいたい。(記者コラム・神田佑)

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2017年2月8日のニュース