誠也 衝撃140メートル弾 視察の他球団007も苦笑い

[ 2017年2月5日 05:30 ]

豪快な一発を放った鈴木
Photo By スポニチ

 最後の最後に魅せるとは、さすが千両役者だ。侍ジャパンの広島・鈴木が4日、春季キャンプで初めてフリー打撃に登板した大瀬良からドデカい一発。スタンドからどよめきが起こり、視察に訪れたライバル球団の007を震え上がらせた。

 「打球の行方は気にしていないので、行ったとは思わなかった。風じゃないですか」

 本人があっけらかんとして言う一撃は最終18球目だった。甘めの直球をジャストミートした打球はグーンと伸び中堅122メートルの広い日南天福球場のバックスクリーン中段を直撃した。推定飛距離140メートル。阪神・飯田正男スコアラーも苦笑いするしかなかった。

 「いい打者だというのはわかっている。あの下半身は素晴らしい。アレ(鈴木)は絶対に打つ。あとはウチがどう抑えるか」

 17球目までは“皆目”だった。何しろ、投手の生きたボールを打つのは今春初。前に打球が飛んだ4本はいずれも力のない凡打で、ボール球6球にファウルが4球、見逃しストライクも3球。だが、鈴木自身は手応えを感じ取っていた。

 「ヒット性は少なかったけど、自分のスイングはしっかりできた。思ったようにできている。順調だと思います」

 もはや結果を出してアピールを求められるレベルじゃない。WBCに向け、仕上がりはすこぶる順調。調整の青写真も既に描き終えている。

 「直球はいいけど、変化球にまだ目がついていかない。紅白とか実戦の中で感覚を戻したい」

 同学年で仲のよい日本ハム・大谷は残念ながら出場辞退となったが、世界の舞台では親友の分まで暴れるつもりだ。 (江尾 卓也)

続きを表示

この記事のフォト

2017年2月5日のニュース