鳥谷 若手に飛び入り!走り方講習で質問攻め「発見はいっぱい」

[ 2017年2月4日 05:30 ]

陸上トレーナーの秋本氏(右)から走塁の指導を受けダッシュする鳥谷
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 これも復活にかける思いの表れだ。阪神・鳥谷が、投手陣が指導を受けていた臨時講師・秋本真吾氏の講習に飛び入り参加。1軍主力はメニューになかったにもかかわらず、途中からはマンツーマンで質問攻めにするなど、走塁技術向上への貪欲な姿勢を見せた。

 「発見はいっぱいありました。志願というか、メニューがなかったんで勝手に入りました」

 昨秋キャンプや今年の新人合同自主トレ中にも講習があったが、いずれも不参加。今回も若手が対象ながら、誰よりも熱心に取り組んだ。舌を巻いたのが秋本氏だ。

 「自ら来て謙虚に弱点を聞いてこられた。走りのセンスとか、教えたらすぐできる才能を持っている。(弱点は)専門的な言い方をすると“足が流れる”。地面に付いた時に、蹴るという動きが足の回転を遅くさせちゃう。本当はすぐに膝を前に出したいので」

 秋本氏によると前脛骨(けいこつ)筋というすねの筋肉が、特に右足が弱く、本人も自覚している。それを補強するトレーニング後に走ると「全然違う」と驚いていたという。昨季もチームトップの13盗塁ながら、「これまでのフォームで、その盗塁数なんで。間違いなく良くなっている分上乗せできる。足が速くなっているという実感があると、トライしようという気持ちにもつながってくる」と力説した。

 ライバルに成長した北條に勝つには走攻守で上回ることが必要。口には出さなくても誰より危機感を持ってキャンプに励む。 (山添 晴治)

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2017年2月4日のニュース