【追球】ロッテ“4方向プレート”でけん制強化 ブルペン変化

[ 2017年2月4日 08:15 ]

各投球位置に3枚のマウンド板が置かれたブルペン
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 石垣市中央運動公園にあるロッテのブルペンが今年、変化を遂げた。プレートが4つ。通常の投球用、平行に2メートル後ろ、さらに2つの左右それぞれ垂直に設置。四角のような形となっている。

 改革の発案者は英二投手コーチ。通常より2メートル後ろのプレートは「正規の距離でずっと投げると距離に慣れて球が垂れたりする。キャンプでは投げ込んで疲れが出て垂れることもある。慣れを解消する」というのが設置の意図だ。

 垂直に設置されたプレートは一塁けん制練習に使用する。ソフトバンクはけん制用として3つのプレートを設置。これを参考にバージョンアップした。「うちの投手はけん制もクイックも下手」と英二コーチ。昨季のチームけん制刺殺は「4」でリーグ3位だが、さらなる強化を図る。

 今季からは投球練習後にけん制練習がメニューに組み込まれた。球数は自由だが、プレートがあることで実戦的となる。大嶺祐は「昨年まではやっていなかった。けん制は、この時期からやると意識づけられる」と歓迎。チーム防御率3.66はリーグ3位。悲願の優勝へ投手陣の成長は欠かせない。春の小さな練習が、大きな実りにつながる。 (町田 利衣)

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