手術経験の石井氏 大谷に提言「トップコンディションで後半戦に懸けた方が賢明」

[ 2017年2月4日 08:05 ]

キャンプ3日目、球場入りする大谷
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 足首三角骨の痛みは人によって度合いが違うので、一概に即手術が正解かは分からない。ただ、手術を経験した者としては、痛みが気になるようならば、早めに手術をした方がいい。僕は西武時代の10年に痛みを抱えたまま、シーズン終了まで投げたが、登板直後は炎症を起こし、ジンジンするような感覚があった。

 痛みを感じるのは、軸足で立って、ひねりながら体重移動していく時。痛みが続くと体重移動の時に怖さが出るし、無意識に踏み出す側の足を早く着こうとしてしまう。テーピングで応急処置はできるが、可動範囲が狭まるためにパフォーマンスは落ちるし、違う筋肉を使うことで他の箇所を痛める可能性もある。

 これがシーズン中盤ならば、そのまま投げ切ってしまう考え方もある。ただ、この時期ならば、早めに手術を受けることで、5月、あるいは6月には戻ってこられる。手術は突起した骨を削るもので難しいものではなく、肩や肘の故障と違ってリハビリに時間がかかるものでもない。不安を抱えたままシーズンに臨むよりも、トップコンディションでシーズン後半に懸けた方が賢明だと思う。(スポニチ本紙評論家)

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