阪神新助っ人はマートン級!すでにパワプロ“隠しキャラ”で登場

[ 2017年1月27日 05:48 ]

大阪空港に到着したキャンベル
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 マートン級の活躍頼むで! 阪神の新外国人、エリック・キャンベル内野手(29=前メッツ)が26日、成田空港着の航空機で来日。夜、伊丹空港に到着した。「日本に来て興奮しているよ!」。コナミ社の人気野球ゲーム『実況パワフルプロ野球』で、すでにユーザー間では“隠しキャラ”として登場。広角打法などの特殊能力を備えた強打者として、15年まで6年間阪神に在籍したマット・マートン外野手クラスの戦力値設定をされるなど期待は高い。

 午後8時過ぎ。ひときわ目立つ長身の男が伊丹空港の到着ゲートに、ぬっと姿を現した。「十分な睡眠はできなかったけど、こうして日本に来られて、とても興奮しているよ」。新助っ人のキャンベルは、白い歯をのぞかせて第一声を発した。

 その意気込みと比例するように周囲の期待度も日増しに高まっている。来日1年目の10年にプロ野球シーズン最多安打記録(当時)を更新する214安打を放つなど6年間で首位打者1度、最多安打3度の最強助っ人マートン級の活躍だ。

 長距離砲ではないもののアベレージヒッターとしての評価が高く、その触れ込みは早くもゲーム界にまで浸透しつつある。コナミ社の人気野球ゲーム『実況パワフルプロ野球』ではユーザー間で、すでに“隠しキャラ”として登場。注目すべきは特殊能力として『広角打法』や『アベレージヒッター』の特性が備わっている点だ。15年まで阪神に在籍していたマートンも、同ゲーム内では『固め打ち』などの特殊能力が付けられ、安打量産タイプとして高評価。2人の共通点について、コナミの担当者は「ユーザーの主観も入っているし、こちらがそれ(隠しキャラでの能力設定)について指摘するところではない」と前置きした上で、「そういう(広角打法などの)能力がある選手だという情報は、こちら側にも少しは入っている。マートン選手みたいな、ヒット量産タイプとかぶる点もあるのかなと思う」と認めた。

 3Aでは13年から4年連続で打率3割以上をマーク。昨季はメッツで40試合に出場して打率・173、1本塁打、9打点と低迷したが、3Aでは83試合で打率・301、7本塁打、47打点を誇った。かねて金本監督もキャンベルのタイプについて「マートンみたいかな」と話しており、ファンの評価とも一致。もちろん実際のグラウンドでのプレー内容が大きく左右する。担当者は「オープン戦が始まってからが本格的な評価。そこの活躍次第では、そういった(マートン)レベルの選手として、きちんと能力査定する」と期待感を含めつつ説明した。

 例年では、同ゲームソフトの次回アップデートは3月頃と予想される。そのときの評価はマートン級か、それ以上か…。「(日本食では)寿司が食べたいね」。日本文化への適応にも意欲をみせる虎の新戦力に、プロ野球ファンは熱い視線を送っている。(久林 幸平)

 ◆エリック・キャンベル 1987年4月9日生まれ、米コネチカット州出身の29歳。ボストン大から08年ドラフト8巡目(全体の254番目)でメッツと契約。14年メジャーデビューし3年間で196試合、打率・221、7本塁打、44打点。3Aでは13年から4年連続で打率3割台をマーク。通算269試合、打率・322、23本塁打、155打点。守備は主に三塁と一塁だが、外野もこなす。1メートル91、98キロ。右投げ右打ち。

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2017年1月27日のニュース