広島新助っ投ブレイシア ひげ軍団入り志願「一員になりたいね」

[ 2017年1月26日 05:30 ]

リーグ連覇への貢献を誓った広島の新外国人・ブレイシア
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 広島の新外国人ライアン・ブレイシア投手(29=アスレッチックス)が25日、広島市南区の球団事務所で入団会見に臨んだ。口や顎、ほほを覆うヒゲが印象的な最速159キロのリリーバー。13年世界一のレッドソックスよろしく、赤ヘル救援陣と最強ヒゲ軍団の結成に意欲をみせた。

 「ヒゲは一昨年から生やしているんだ。(カープの)ブルペンにたくさん居るのなら、ボクもその一員になりたいね」

 3Aナッシュビルに在籍した昨季は全46試合に救援登板。投球回を上回る高い奪三振率(60回2/3で70奪三振)を誇り、勝利の方程式の一角として期待される。同じ役割を担う中崎、今村、ジャクソンらもヒゲが特徴と聞かされると「もう少しボリュームを増やそうかな」と笑った。

 その前に、外国人4枠を巡る厳しい競争を勝ち抜かなければならない。ブレイシアの加入で投手は4人。現状で野手はエルドレッド1人だが、球団は強打の右打者を新たに獲得するべく調査を進める。それでも助っ人右腕は泰然自若だ。

 「ボクには決められないこと。キャンプでアピールし、ベストを尽くして結果を待ちたい。準備は万全。コンディションは仕上がっているよ」

 13年のレッドソックスはベンチ入り選手のほとんどがヒゲを伸ばし、前年の地区最下位からワールドシリーズ覇者に上り詰めた。2年連続のセ界一を目指す今季、ブルペンのヒゲ軍団で最強リレーを完成させ、世界一のチームにあやかりたい。

 「1年でも長くプレーしたい。そのために日本に来た。ボクの強みは闘争心と強い気持ち。挑戦を掲げ、チームの勝利のために投げたい」

 ブレイシアは自慢のヒゲをピクつかせながら、言葉に力を込めた。 (江尾 卓也)

 ◆ライアン・ブレイシア 1987年8月26日生まれ、米テキサス州出身の29歳。07年ドラフト6巡目でエンゼルス入り。メジャー登板は13年のみで7試合0勝0敗、防御率2・00。15年からアスレチックス傘下でプレーし、16年は3Aで46試合に登板。3A通算166試合19勝9敗27セーブ、防御率4・11。1メートル83、102キロ。右投げ右打ち。

 ▼13年レッドソックスの「ヒゲ軍団」 春季キャンプで新加入のナポリとゴームズが伸ばしたのが最初とされる。開幕ダッシュに成功したことで縁起を担ぐ選手が増え、主将のペドロイアらも加わった。スタンドのファンも付けヒゲ姿で応援。地区優勝してポストシーズンも勝ち進みカージナルスとのワールドシリーズを4勝2敗で制覇。前年の地区最下位から劇的な飛躍を遂げた。

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