中村晃“長谷川塾”で長打力アップ目指す新打法

[ 2017年1月17日 06:33 ]

ソフトバンクの中村は長谷川の指導に耳を傾ける
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 “長谷川塾”で晃が開眼する。ソフトバンクの中村晃(27)、長谷川勇也(32)、釜元豪(23)が16日、沖縄県宮古島で自主トレを公開した。中堅方向への長打力アップを狙う中村晃は、13年の首位打者、長谷川勇からの熱血指導で打撃フォーム改造に着手した。「職人コンビ」が相乗効果で安打量産への手がかりを得る。

 進化を遂げる。長打力アップをテーマに掲げる中村晃は慎重にバットの出し方を確認しながら何度も振った。長谷川勇の助言に耳を傾け、かみしめた。「バットがしなって出てくる感じ。しなると軽く飛ぶ」。完成度はまだ30〜40%というが、手応えを感じている。

 足ではなく、打球を飛ばして安打を量産する。これまでバットを垂直に立て、腕をいったん体に引き寄せてからスイングしていた。新フォームは投手側にバットを少し倒して構え、腰の回転で自然にバットが出てくる感覚という。現役なら日本ハムの近藤や西川、さらに日本ハムや巨人で活躍した小笠原道大氏らの映像を参考に、イメージを膨らませている。「(構えた際にヘッドの位置を)前に出すのは怖い。詰まりそうなイメージ」。苦笑いしながら反復練習で体に叩き込む。中堅方向へ伸びる打球を増やす狙いだ。「足があるわけではないので、二塁打が欲しい。本塁打も2桁いきたい」。パワーに頼らない長打増産計画だ。

 鷹の安打製造器と呼ばれた先輩からも後押しを受ける。「聞きやすい状況をつくってもらっている」。13年首位打者、最多安打の長谷川からスイングのたびに手取り足取り教えてもらった。「みんなで良いバッティングをしたいと思っている。知識や経験をちょっとずつ伝える」と長谷川勇。巧打者の相乗効果はチームに勢いをもたらすはず。「職人コンビ」が共闘して新シーズンに向かう。 (後藤 実穂)

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2017年1月17日のニュース