中崎 連覇へフル回転だ!今季目標は70試合登板

[ 2017年1月15日 06:46 ]

自主トレを公開した広島の中崎
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 広島・中崎翔太投手(24)が14日、不動のストッパーとして自己最多の70試合登板を今季目標に設定した。宮崎県日南市の天福球場で江草、塹江とともに取り組む自主トレを公開。セーブが付かない場面での登板にも意欲を示し、リーグ連覇を目指すチームのためにフル回転する覚悟だ。

 ヤシの木がそびえる天福球場。中崎はダッシュやキャッチボールなどに励み、爽やかな汗を流しながら来季の大きな目標を掲げた。

 「毎月24試合くらい試合があるので半分は投げたい。年間で言ったら70試合になる」

 昨季限りで引退した黒田博樹氏から「目標をしっかり立てていこう」と言われて昨季も同じ数字を掲げながら、61試合登板にとどまった。再挑戦を期し、自己最高だった15年の69試合を上回る意気込みを示した。

 既に畝投手コーチは「抑えとしてやってもらう」と方針を明言。現実的にセーブ機会の登板だけで70試合に届くのは難しい。それだけに勝ち試合では、いかなる状況での登板にも意欲的だ。「5点差リードの場面での登板だったら3、4点取られてもいい。チームが勝てればいいので」。勝利に貢献したいという思いが大前提にあった。

 当然、途中離脱は許されない。昨季は優勝決定後の9月25日に右腰違和感により出場選手登録を抹消された。その影響もあり「右腰および右股関節痛」で選出されていた11月の侍ジャパンの強化試合も辞退。同じ過ちを繰り返すつもりはない。

 「ケガをせず一年間戦える体づくりをしている。ケアもしっかりやっていけば(痛みは)再発しないと思う」

 自主トレでは走り込みを増やした。3日に1回は足腰へ大きな負荷がかかる砂浜でのダッシュにも精力的に取り組み、一方でストレッチにも多くの時間を割いている。

 登板数が増えれば、比例してセーブ数の増加にもつながる。昨季は自己最多34セーブを挙げて通算100セーブまで残り36。「意識にはない」と個人記録には無関心でも過去27人(広島では大野、佐々岡、永川の3人)しか達成していない大台に今季中に到達することはチーム目標のリーグ連覇を引き寄せることにもなる。今季も若きストッパーのフル回転に期待だ。(柳澤 元紀)

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2017年1月15日のニュース