観客増の起爆剤となるか エンカーナシオンの変わった出来高 その内容は…

[ 2017年1月8日 15:58 ]

インディアンスのユニホーム姿で笑顔を見せるエンカーナシオン(AP)
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 このオフにインディアンスはフリーエージェント市場で目玉となっていたエドウィン・エンカーナシオン内野手(34)の獲得に成功。3年総額6000万ドル(約70億2000万円)の大型契約を交わしたが、この契約に付いているちょっと変わった出来高が米国で話題となっている。

 その出来高とはホームゲームでの観客動員数が増えるにしたがって、年最大で100万ドル(約1億1700万円)のボーナスが支払われるというもの。その内容は年間の観客動員数が200万人を超えると、まず15万ドルを手にすることができ、その後は215万人、230万人、250万人、275万人をクリアすると、そのたびに15万ドルが追加。300万人を超えると、さらに25万ドルがエンカーナシオンの懐に入るという。少し複雑だが、例えば230万人以上250万人以下なら45万ドルのボーナスという仕組みだ。

 ただ、インディアンスはここ数年、ホームゲームでの観客動員に苦しんでおり、昨季はワールドシリーズにまで進出しながら、シーズン中の観客動員数は159万1667人でメジャー28位。1試合平均も1万9650人で同じくメジャー28位という状況だ。2014年と15年もシーズン観客動員数は2年連続でメジャー29位。上記ボーナスの最低条件となる200万人を突破したことは、08年の216万9760人が最後となっている。ちなみに、昨季のシーズン観客動員数1位はドジャースで370万3312人、1試合平均の1位も同球団で4万5719人だった。

 エンカーナシオンが観客動員増の起爆剤となるか注目されるところ。昨季はブルージェイズの主軸としてリーグ最多の127打点を叩き出し、自身初の打撃タイトルを獲得。さらに自己最多タイとなる42本塁打をマークし、チームを2年連続のプレーオフ進出に導いた。インディアンスでも変わらぬ働きを見せることができれば、本拠地プログレッシブ・フィールドへと足を運ぶファンが増えるかもしれない。

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2017年1月8日のニュース