“社会人侍”監督候補に“ミスターアマ野球”杉浦正則氏

[ 2017年1月7日 06:30 ]

侍ジャパンの社会人代表監督候補に浮上した杉浦正則氏
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 侍ジャパンの社会人日本代表監督候補に元日本生命監督の杉浦正則氏(48)が挙がっていることが6日、分かった。

 社会人の日本代表は元Honda監督の安藤強氏が18年までの任期で指揮を執っていたが、今年から東海大監督に内定。代表監督退任を申し入れたため後任の人選が行われており、15年アジア選手権から社会人日本代表で投手コーチを務め、現役時代から豊富な国際経験を持つ杉浦氏の「昇格案」が浮上している。

 杉浦氏は日本生命のエースとして、92、97年に都市対抗を制覇し、ともに橋戸賞(最優秀選手賞)を受賞。00年には10年連続出場表彰を受けた。五輪では92年バルセロナで銅、96年アトランタで銀メダルを獲得。プロアマ混成となった00年シドニーでも日の丸を背負い、五輪記録の通算5勝をマークした。プロ入りのチャンスがありながらもアマとして選手生活を全うした姿は「ミスターアマ野球」と称えられ、00年の現役引退時は大きな注目を集めた。

 代表は今年9月下旬のアジア選手権(台湾)出場を予定しており、関係者は「できるだけ早く人選を進めたい」とした。

 ◆杉浦 正則(すぎうら・まさのり)1968年(昭43)5月23日、和歌山県生まれの48歳。橋本―同大を経て、91年に日本生命入社。都市対抗は91年から10年連続出場して2度優勝、橋戸賞を2度獲得。五輪に3度出場し、00年シドニー大会は日本選手団主将。00年現役引退。日本生命の投手コーチを経て、06〜09年は同社の監督を務めた。

 ▽社会人日本代表 トップチームを頂点に社会人、21U、大学、18U、15U、12U、女子を含んだ侍ジャパンのカテゴリーの一つで、社会人チーム所属の選手で構成される。大会ごとに代表が編成され、年齢制限は設定されていない。13年に侍ジャパンとして統一され、統一後初の社会人代表監督は、三菱重工長崎元監督の小島啓民氏が務めた。15年アジア選手権では、東京ガス・山岡(現オリックス)や37歳の富士重工・林らが選出された。

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2017年1月7日のニュース