阪神・梅野 正捕手ボディー!斉藤和巳氏&ムネリン指導トレーナに師事

[ 2017年1月6日 06:30 ]

マンションを改造したトレーニングルームで平安さんとバーベルスクワットをする梅野
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 阪神・梅野隆太郎捕手(25)が5日、福岡県福岡市の「平安治療院」で自主トレーニングを行った。

 年末年始はマンションの一室にこもり、元ソフトバンク・斉藤和巳氏(39)の専属トレーナーを務め、現在も川崎宗則内野手(35)の治療を行っている平安正充さん(33)とマンツーマンでウエートトレーニングに励んでいる。“鷹の巣”から原口、坂本らとの正捕手争いに挑む決意を示した。

 玄関先から荒い息づかいが聞こえてくる。台所に立てば大粒の汗を流し、苦悶の表情を浮かべる姿が目に入る。梅野が、150キロのバーベルを担ぎ上げていたのは、リビングルームだ。勝負の1年へ、始動の場所に選んだのは、とあるマンションの一室だった。

 「周りに人がいないですし、集中してトレーニングできる環境なんで。自分にとってこのオフの期間が大事なんで、トレーニングでも、体のメンテナンスでも頼れる人がいるのはありがたい」

 マンツーマンでウエートトレーニングの指導を受けているのは「平安治療院」院長の平安正充さんだ。同治療院を開業している3LDK、76平方メートルの部屋に2人でこもり、この日も約2時間、みっちりと汗を流した。

 “鷹の巣”から逆襲を期す。平安さんは投手最高の栄誉とされる沢村賞を2度獲得したソフトバンク・斉藤和巳氏のパーソナルトレーナーを09年に務めた。球界屈指の右腕を支えていただけでなく、元ソフトバンク監督の秋山幸二氏、米球界で活躍する川崎は今でも治療を行っている。梅野は福岡大時代から治療などを受けており、鷹戦士を知り尽くす男を“相棒”に今オフから本格的にタッグを組んだ。

 野球選手だけでなく、格闘家など数々のアスリートと接してきた平安さんは梅野について「やっぱり斉藤さん、川崎さんは、筋肉の質がすごい。梅野君も大学の時から見ていますが、体も絞れてきて、筋肉も大きくなってきている。細かいことをやっていけばもっとパフォーマンスは上がる。チャンスをものにして正捕手になってほしい」と確かな成長を断言した。

 年末は、ウエートトレーニングに時間を割き、春季キャンプ初日に球団を通じて金本監督から課せられたスクワットノルマもすでに達成できる状態だという。年明けからは、スイング量を増やしていき1月中旬に能見、岩貞、緒方と合同自主トレを行う沖縄へ向かう。

 「昨年は自分にとって最悪のシーズンだった。チャンスは減っていくと思うし、この1年で良い方向に向かえたら。死にものぐるいで、はい上がりたい。前を向いていく気持ちを大事にして、競争を勝ち抜きたい」

 サクセスロードを歩む原口に、新進気鋭の坂本と、正捕手争いで立ちはだかる壁は高い。春に待つのは天国か地獄か。底力を見せる一年が始まった。 (遠藤 礼)

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