由伸巨人17年スローガンは「新化」 新戦力で覇権奪回の道

[ 2017年1月1日 05:00 ]

高橋監督は力強い字で「新化」としたためた
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 巨人の今年のチームスローガンが「新化 〜GIANTS PRIDE 2017〜」に決まった。高橋監督就任1年目だった昨季の「一新」からの変更。指揮官は「選手は個のレベルアップを強く意識し、常に新しい自分へと変化し続けてほしい。現有戦力、新しい力、若い力が融合して化学反応を起こし、さらに進化、そして“新化”する集団であってほしい」と思いを語った。

 王座奪回に向けて、新しい陣容で迎えた2017年。山口俊、森福、陽岱鋼(ヨウ・ダイカン)と史上初めてFA3選手を獲得するなど、近年にない大補強を敢行した。それでも、高橋監督は「20代のレギュラーは坂本しかいない。個々のレベルを上げてほしい」と力説する。力と力が融合し、まさに「新化」を遂げるために、2月の春季キャンプは横一線からスタート。例年以上に激しい競争を求める。

 ベテランや主力を対象とした「特別枠」は設けず、シンプルに1、2、3軍のみの編成となる見込み。シーズン中の戦いを意識し、1軍では練習の一部別メニューなども認めないもようだ。これにより頻繁な入れ替えも予想され、より多くの選手に対し平等にチャンスが与えられる。

 さらに第1クールがわずか2日で終了し、早くも4日から第2クールに突入する。より実戦に近いプレーを導入する予定で、自然と首脳陣にアピールする機会も増える。全ての方針は、すでに昨年中に選手たちにも伝達済みだ。阿部や村田、長野やFA加入した選手には「実績」というアドバンテージはあるが、打破を狙う若手にも猛アピールの好機はある。

 グッと厚くなった選手層。そこに工夫を加え、レベルの高い相乗効果をもくろむ。高橋監督の視線は3年ぶりのリーグ優勝、そして、その先にある日本一へと向いている。(川手 達矢)

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2016年12月31日のニュース