雄星 フォーク習得幅広げる!「縦に落ちる球不可欠」

[ 2016年12月31日 05:30 ]

 西武の菊池が、新エースの期待が懸かる来季に向けてフォークの習得を目指していることが30日、分かった。最速157キロの直球にスライダー、カーブを織り交ぜて今季は自己最多の12勝をマーク。楽天にFA移籍した岸の穴を埋めるためにも、新たな武器を身につけて投球の幅を広げる。

 7年目にして初の2桁勝利を手にしたが、菊池に満足する様子はみじんもない。「フォークを覚えようと思っている。すでに(練習を)始めています」。元々直球とスライダーを軸にした投球スタイルだったが、今季はカーブを多投するようになった5月から一気に安定感が増した。「緩急を使うことで投球の幅が広がった」と手応えをつかんだ一方で、「今の時代、縦に落ちる決め球が不可欠」と実感した。そこで選んだ新球が「フォーク」だった。

 日本ハム・大谷や楽天・則本、ロッテ・涌井らエース格の投手の多くがフォークを武器にしている。菊池は元々最速157キロの剛速球という武器を備えているだけに、直球の軌道から打者の手元で鋭く落ちる球をマスターすれば、奪三振率(今季7・99)もさらにアップするはずだ。

 「岸さんのように安心感を与えるようなポジションになっていかないと」。新エースが来季の目標に設定する「15勝」に到達するためにも、さらなる進化を追い求める。 (重光 晋太郎)

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2016年12月31日のニュース