医師に聞く 胃の半分以上を摘出しても来シーズン中にプレー可能

[ 2016年12月29日 05:30 ]

広島・赤松「胃がん」手術へ

広島の赤松
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 ▽胃がん 胃の壁の最も内側にある粘膜内の細胞が、がん細胞となって増殖を繰り返すことで生じる。主な症状は胃の痛みや不快感、胸焼け、吐き気、食欲不振などだが、早い段階で自覚症状が出ることは少ない。日本では肺がんに次いで2番目に多いがんとされ、粘膜から粘膜下層までを「早期胃がん」、固有筋層の深さまで達したものを「進行胃がん」という。

 ▼山野医療専門学校副校長・中原英臣氏 命という点に関しては、全く問題はない。胃の半分以上を摘出したとしても、しっかりリハビリをやれば選手としても復帰が可能だと考えます。おなかを切除することで一時的に筋力や体重は落ちるが、今は医療技術、リハビリ技術も発達している。(リハビリは)半年程度はかかると思いますが、来シーズン中にプレーすることは可能だと思います。 <がんを克服した主なスポーツ選手>

 ☆プロ野球 オリックス・岩下修一はプロ2年目の01年7月に急性骨髄性白血病にかかり、約4カ月入院。抗がん剤治療で克服し、翌02年に1軍復帰した。またオリックス・山崎福也は埼玉・向陽中3年時に脳腫瘍の手術を受け、生存率10%と言われながら回復。日大三3年春の選抜で準優勝した。

 ☆大リーグ ジョン・レスターはレッドソックス時代の06年8月、「血液のがん」といわれる悪性リンパ腫の診断。抗がん剤治療の末、12月に寛解し、翌07年7月に復帰。ガララーガはブレーブス時代の99年、非ホジキンリンパ腫のため1年間休養。翌00年に復帰し、カムバック賞を受賞した。

 ☆プロレス プロレスリングノア・小橋建太は06年6月に腎臓がんが見つかり、手術と治療のため長期欠場。07年12月に546日ぶりにリングに復帰した。他に新日本プロレス・西村修も98年に後腹膜腫瘍の宣告。手術に加え、独自の食事療法と精神修行で克服した。

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