ロッテ千隼 “先輩”アンジャ渡部から「年俸抜かれたらおごらない」

[ 2016年12月29日 08:12 ]

都日野の先輩であるアンジャッシュ渡部からエールを送られた佐々木(右)
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 ロッテのドラフト1位・佐々木千隼投手(22=桜美林大)が28日、2桁勝利を達成した場合、都日野の先輩であるお笑いコンビ「アンジャッシュ」の渡部建(44)からご褒美をもらう約束を交わしたことを明かした。

 テレビ番組で共演し「ノルマ達成」ならば、渡部がグラウンド整備を手伝う。また、食事をごちそうになることや、登板日の始球式も快諾をもらった。芸能界の「グルメ王」からのエールを受け、最速153キロ腕は「新人王」を目指す。

 先輩と初共演した佐々木は目を輝かせた。NHK番組に出演し、「開幕ローテーション入り」を目標に挙げると、司会の渡部から「何勝する?」と突っ込まれ「2桁勝利です」と宣言した。

 渡部は高校野球ファンで知られ、佐々木のことは高校時代から注目。「凄く期待しています。2桁勝利したら何かプレゼントしますよ。グラウンド整備でも何でもします」と、罰ゲームのような約束までしてくれたという。

 芸能界屈指の美食家らしく、可愛い後輩から「ご飯に連れて行ってください」と催促されると、「年俸が抜かれるまではおごります」と即答。佐々木は来季年俸1500万円だが、渡部は「おごらなくなったら、抜かれたんだなと思ってください」と笑いを誘っていた。

 高校では野球部に所属しなかったが、中学まで強豪チームでプレーした渡部は、佐々木の登板日に始球式を行うことも二つ返事でOK。実はバレンタイン監督時代に始球式を務めているが「ボビー(バレンタイン)がハリー、ハリー!って怒っていた」と振り返る。千葉テレビには冠番組「白黒アンジャッシュ」もあり、相方・児嶋も同校OB。爆笑始球式が実現する可能性は高い。

 佐々木は同世代のリオ五輪レスリング女子69キロ級金メダル・土性沙羅、同63キロ級金メダル・川井梨紗子とも共演。「同世代は刺激になる。日の丸を背負って出たい」と東京五輪にも意欲を見せた。先輩・渡部のサポートを受け、ドラフトで「外れ1位」ながら5球団から指名を受けた右腕は、日本を代表する投手への階段を上っていく。 (渡辺 剛太)

 ▽都日野 1966年に創立。野球部の最高成績は13年夏の西東京大会準優勝。決勝で日大三に0―5で敗れた。昨年度に東京都教育委員会から「オリンピック・パラリンピック教育推進校」「スポーツ特別強化校」に指定された。主なOBに元巨人・横川雄介氏、歌手・忌野清志郎さん、俳優・三浦友和らがいる。

 ≪芸人とプロ野球選手の先輩、後輩≫

 ☆石橋貴明(とんねるず) 東京・帝京野球部出身。球場を野球盤に見立てて対決するテレビ番組企画「リアル野球BAN」では日本ハムなどでプレーした森本稀哲氏、日本ハム・杉谷らとチームを結成。

 ☆出川哲朗 神奈川・武相の軟式野球部だったが、硬式の1学年下に元オリックスのパンチ佐藤がいた。バラエティー番組でも先輩、後輩として共演している。

 ☆レッド吉田(TIM) 京都・東山で甲子園に出場。巨人、レッドソックスなどでプレーし今季引退した岡島秀樹氏は10年後輩で、食事に出かけるなど交流が続いている。

 ☆とにかく明るい安村 中学時代に旭川大雪ウィナーズ(現旭川大雪ボーイズ)で4歳下のソフトバンク・明石がいた。昨季ソフトバンクがリーグ優勝した際に「明石君、安心してください。覚えていますよ」とメッセージを送った。

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