阪神 来季もGMなし “Wアドバイザー”和田SA&南顧問サポート

[ 2016年12月28日 05:30 ]

金本監督(左)と和田SA
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 阪神が来季もゼネラルマネジャー(GM)を置かず、和田豊オーナー付シニアアドバイザー(SA=54)と南信男球団顧問(62)の2人に継続して金本阪神の側面サポートを託す方針であることが27日、分かった。「ダブルアドバイザー」に、パイプ役としての働きを期待する。

 球団幹部は「和田SAには監督経験者として、オーナーの相談役はもちろんオーナーと現場、フロントをつなぐ役割を担ってもらうことになると思います。南顧問にも継続してやってもらうと聞いています。フロント経験が豊富で人脈もあり、球団OBにも顔が広い。有事にもフロントと現場をつなぐことができるので」と見通しを立てた。

 和田SAは選手、コーチ、監督として31年間、タテジマのユニホームを着続けた功労者。今年からはSAとして坂井オーナーが甲子園や東京ドームなどで観戦する際の相談役を務めた。加えて他球団のキャンプ視察やドラフト候補の調査にも尽力。現場の考えを熟知しているだけでなく穏やかな性格で調整能力にもたけており、オーナーと現場、フロントの橋渡し役として存在感を示した。

 また南顧問には主にフロントのサポート役を託す。中村監督時代に監督付広報を務めるなど低迷が続いた阪神で長らくフロントマンを務め、07年からは球団社長としても手腕を発揮。フロント業務に精通しており、現在の首脳陣にも顔が広い。フロントと現場のパイプ役として期待がかかる。

 オーナー、チーム、フロント−。真の常勝軍団を作り上げるには3者の連係が不可欠だ。完全な「三位一体」を実現してこそ、猛虎の将来像、直近の展望を描けるというもの。15年9月に中村GMが急逝して以降、パイプ役を務めるべきGM職は不在。その働きを、2人の「アドバイザー」に託す。

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2016年12月28日のニュース