売り子も水着姿に?ロッテ 本拠ZOZOマリン「海の家」計画

[ 2016年12月27日 05:30 ]

売り子アイドル「カンパイガールズ」も来季はこんな衣装でビールを売り歩くかも?(球団提供)
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 ロッテの山室晋也球団社長(56)が26日、本拠・ZOZOマリンスタジアムを「海の家」にするプランを明かした。今季は1試合平均の観客数が前年比13・9%増と、12球団トップの伸び率を記録。来季は集客をさらに伸ばすために、球場で海の雰囲気を感じられるように売り子が水着姿で接客したり、メジャーの球場をヒントに水槽を設置する案などが検討されている。魚の新マスコットも誕生予定で、文字通りの「マリン」スタジアムとなる。

 千葉市内の球団事務所で今季を総括した山室球団社長は、来季に向けて新たな「仕掛け」を練っていた。「QVCマリンフィールド」から「ZOZOマリンスタジアム」への球場名変更に伴い、「マリンスタジアムという名前なので、海を感じさせるような球場にしたい。球場で海水浴の雰囲気を醸し出すこともできると思う」と構想の一端を披露。イメージするのは「海の家」だ。

 その一つが、客席をビーチに見立て、売り子が水着姿で接客する仰天プラン。今季は球界初の売り子アイドル「マリーンズカンパイガールズ」も登場しており、水着姿のアイドルが注ぐビールを飲みながらの観戦も夢ではない。ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」を運営するスタートトゥデイが今月1日からの球場命名権を取得したこともあり「コラボして球場クルーの制服を水兵のようにしたい」と山室社長。飲食の売店も海の家風に様変わりする。

 球場に魚が泳ぐ水槽を設置する案も明かした。メジャーのさまざまな球場を視察した山室社長は、水槽があるマーリンズ・パークをヒントにした。ZOZOマリンは浜辺に面しており、以前から「海が見える球場」をつくる夢を語っていた。その第一歩として、カモメの球団マスコット「マーくん」「リーンちゃん」「ズーちゃん」に加え、魚をモチーフにした新たなマスコットも近々誕生する。

 今季主催試合の観客動員数は12球団最高の伸び率となる前年比13・9%増の152万6932人。打ち出したファンサービスが実を結び、かつて40億円とも言われた球団の年間赤字額は今季5億円程度まで圧縮したという。来季に向けて「(観客)160万人は最低限超えたい。球団の売り上げは過去最高。経営体力を強くするのが、チームの強化にもつながる」と山室社長。ロッテのアイデアは尽きない。 (渡辺 剛太)

 ≪メジャーの海をモチーフにした球場≫

 ★熱帯魚 イチロー、田沢が所属するマーリンズの本拠マーリンズ・パークには、バックネット下部に設置された水槽で熱帯魚が泳いでいる。当初は球団名のカジキを飼う計画もあったが、大きすぎたために断念した。

 ★エイ レイズの本拠トロピカーナ・フィールドの右中間席の一角に設置された水槽に球団名の由来となったエイが泳いでいる。水槽の上部は開放されており、ファンが直接触って楽しむことができる。

 ★砂浜 パドレスの本拠ペトコ・パークの右中間席の一角に「ビーチ」と呼ばれる白い砂浜がある。砂浜の中にはビーチチェアが並び、子供の遊び場としても親しまれている。

 ★海上弾 ジャイアンツの本拠AT&Tパークの右翼後方にはマッコビー湾があり、海に直接飛び込む場外本塁打は「スプラッシュ・ヒット」と呼ばれる。試合中は本塁打ボール目当てに数多くのヨットが停泊する。

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