藤浪 ダルとの合同トレ打ち上げ 体重6キロ増でWBC照準「準備したい」

[ 2016年12月27日 05:30 ]

阪神の藤浪
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 オフは「WBC調整」だ。阪神・藤浪晋太郎投手(22)が26日、1日から都内で参加していたレンジャーズ・ダルビッシュ有投手(30)らとの合同自主トレを打ち上げた。今後は来年3月に控えるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の代表に選出された場合を想定し、自主トレを進める方針。ブルペン投球の開始時期を例年よりも早めて調整ペースを前倒しするとともにWBC公式球を自主トレから使用する考えを示した。

 今オフは、従来までとは、ひと味違う。「日の丸戦士」に選出される可能性がある以上、責任を持って調整を進める必要がある。WBCは来年3月上旬に開幕。そこに照準を合わせ、藤浪は調整ペースを例年よりも早くすることを決めた。

 「WBCがどうこうという話もあるので…。選ばれるか選ばれないかは別にして肩は作ろうと思っているので、1月中にブルペンに入ることになると思います。(ブルペンは例年より)早いんじゃないですかね。肩を作りつつ、傾斜に慣れるということを早くしたいなと思います。選ばれるか選ばれないかは別にして準備したいと思います」

 新人だった1年目は例外として、2年目の14年は1月15日、3年目の15年は同27日、4年目の16年は同30日とプロ入り後は例年、1月中旬から下旬に新年初ブルペンに入ってきた。だがWBCが控える5年目はそのペースを早め、1月上旬には初ブルペンに入ることになりそうだ。日本のWBC1次ラウンド初戦は3月7日のキューバ戦。代表に選出され、その試合に登板することになれば3月31日のセ・パ同時開幕のシーズン開幕戦より3週間以上も早く肩を仕上げる必要がある。そのための「超速ブルペン」というわけだ。

 「選ばれる前からWBCのボールでやっていこうかなと思っています。まあ、日本のボールに戻すことは、そんなに難しいことではないので」

 11月12日に登板したオランダとの強化試合(東京ドーム)では1本塁打を浴びるなど3回3安打2失点。日本の球に比べて滑りやすいWBC公式球の感触にてこずった結果だった。そこでオフからWBC球を使用し、手になじませる算段だ。

 今月1日から行っていたダルビッシュらとの合同自主トレでは6キロの体重増に成功。ダルビッシュからカットボールのコツも学んだ。さらにヤンキース・田中将大、日本ハム・大谷翔平らとともに汗を流すことで多くの知識と考え方を吸収し、刺激も受けた。心身両面で日の丸を背負う準備を着々と整えていく。 (惟任 貴信)

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2016年12月27日のニュース