西武 担当記者が独断で選んだ「重大ニュース」 16年は暗い話題多く…

[ 2016年12月26日 09:00 ]

辞任を表明する西武・田辺監督
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 2016年もあとわずか。埼玉西武ライオンズは4位に終わり、3年連続Bクラスという屈辱を味わった。私にとって担当1年目となった今季の「ライオンズ重大ニュース」を独断と偏見で選び、1年を振り返りたい。

 ●コリジョンの呪い

 今季から導入された「コリジョンルール」に泣かされた。6月14日の広島戦(マツダ)。2−2の9回裏から本塁のクロスプレーでアウトの判定がリプレー検証でセーフになり、史上初めてコリジョンルールでのサヨナラ負けを喫した。直前の中日戦まで8カード連続で負け越していなかったチームの流れが一変。この広島3連戦から14連続勝ち越しなし。ちなみに、このプレーは後日「コリジョン適用外」という見解が示された。田辺前監督が「コリジョンの呪い」と吐き捨てたのも無理はない。

 ●田辺監督辞任&辻新監督誕生

 不振の責任をとって田辺前監督が今季限りで辞任した。後任の監督選びは難航したが、奇しくも田辺前監督と二遊間を組んでいたOBの辻発彦氏を招聘することで決着。「投手を中心とした守りの野球」を掲げる新指揮官の手腕に注目したい。前監督は来季から球団本部チームアドバイザーに就任するが、個人的には、いつか現場に復帰して若手の育成に携わってほしいと願っている。

 ●エース岸がFAで楽天に移籍

 「またか…」と思うファンも多いだろうが、もはや西武にとって「オフの風物詩」になりつつあるFA流失が今年も繰り返された。悩み抜いた末に大きな決断を下した岸には、故郷でもある新天地でぜひ活躍してもらいたい。ちなみに、来オフには牧田や、複数年契約が終了する中村、炭谷とのFA交渉が控えている。今から気をもんでいるファンもいるのではないだろうか。

 ●ドラフトで甲子園V腕・今井を単独指名

 今夏の甲子園で作新学院を全国制覇に導いて大きな注目を集めた152キロ右腕・今井。10月のドラフト会議では見事に単独1位指名に成功した。未来のエース候補として期待されており、高卒ながら1年目から活躍する可能性は十分にある。西武ファンにとって暗い話題が多かった1年。今井の獲得は数少ない明るいニュースだったはずだ。

 この他にも「菊池雄星 初の2桁勝利」「浅村 背番号3&新主将」など触れておきたいニュースもあるが、今回はここまでとさせていただく。来季のライオンズには、ぜひ明るい話題で紙面を賑わせてもらいたい。(記者コラム・重光晋太郎)

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2016年12月26日のニュース