山中歩む武蔵の道 ゆかりのパワースポットで「無敗」祈願

[ 2016年12月25日 05:30 ]

宮本武蔵が晩年「五輪書」を書いた熊本市の「霊厳洞」
Photo By 共同

 無敗の剣豪にあやかり、無敗の投手を目指す。ヤクルトの山中浩史投手(31)が24日、今オフにパワースポットとして知られる熊本市内の「霊巌洞(れいがんどう)」を訪れるプランを明かした。

 「“無敗”が決め手でここにしました。僕も投げる試合は全部勝ちたい。勝たないと面白くないし、ゲームを支配する投球がしたい」

 熊本市中心部から車でおよそ30分。金峰山(きんぼうざん)のふもとにある洞窟が霊巌洞だ。60戦以上の決闘で無敗だったと伝えられる宮本武蔵が、兵法書「五輪書」を執筆するためにこもった場所として知られている。

 山中は今季終了後、同僚の村中にアドバイスを受け「運気を上げるというか、ポジティブになれればいいかなと思って」とパワースポットを訪れることを決めた。自らスマートフォンで全国各地のパワースポットを検索。多くの候補の中から、ターゲットを地元の熊本にある霊巌洞に決めた。現在は帰省し熊本市内で自主トレを続けており、来年1月にも訪れる。

 昨季は球団では58年金田正一以来となる開幕からの6戦6勝を成し遂げ「負けない投手」を体現。その後2敗を喫したものの、14年ぶりのリーグ優勝に大きく貢献した。しかし今季は22試合に投げて6勝12敗と大きく負け越し。チームも5位に沈んだだけに、巻き返しへの気持ちは強い。

 今季は規定投球回にもわずか3イニング及ばなかった。2リーグ制後、規定投球回に達してシーズン無敗を貫いたのは81年日本ハム・間柴茂有(15勝)、13年楽天・田中将大(24勝)の2人だけ。沈まぬサブマリンになるため、最強のパワーを取り込む。(町田 利衣)

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2016年12月25日のニュース