高山 史上初2年連続で明大「特別功労賞」受賞

[ 2016年12月18日 06:25 ]

ダッシュする高山
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 今季、セ・リーグ新人王を獲得した阪神・高山俊外野手(23)が、明大野球部OB会で組織される「駿台倶楽部」から特別功労賞として表彰されることが17日、分かった。昨年から2年連続の受賞で、『大学4年とプロ1年目』の連続表彰は史上初の快挙だ。

 若虎の輝かしい活躍に、母校も超異例の措置で応えた。明大野球部OB会で組織される「駿台倶楽部」では毎年、現役やOBを含め野球界などで活躍した人物に表彰を行っている。そして今年は、セ・リーグ新人王に輝いた高山が特別功労賞として2年連続で受賞することが決定した。同大野球部関係者も、あらためて選出理由を強調する。

 「入団1年目から開幕1軍入りを果たし、球団新人最多安打記録も更新した。なかなか2年連続で表彰という例もないですけど。素晴らしい活躍ですし、文句なしの選出になりました」

 特筆すべきは“史上初”の2年連続受賞という点。過去には現・楽天球団副会長の星野仙一氏や、本紙評論家の広澤克実氏らも受賞した。高山は昨年の明大4年時にも、東京六大学リーグ通算安打記録を更新する131安打達成を記念して表彰された。そしてプロ1年目の今季は球団新人最多安打記録を更新する136安打をマークするなど、打率・275、8本塁打。開幕1番から一気にブレークし、主に左翼手のレギュラーとして抜群の存在感を放った。『大学最終学年〜プロ1年目』の2年にまたいだ連続受賞は初の快挙。昨年受賞時には「自分の大学の偉大な先輩方たちから活躍を認めてもらうことは素直にうれしいです。励みになるし、もっともっと明大野球部に貢献できるような活躍をしたい」と誓っていただけに、まさに有言実行の形となった。

 今後も母校からのエールに応える。この日は鳴尾浜球場で自主トレを行い、室内練習場で約1時間バットを振りこんだ。今オフでは右肩の可動域を広げることをテーマの1つに掲げており、「ウエートやキャッチボールからでも(可動域を)意識している。どの練習でも常に頭に入れてやることで、そういう部分が送球面にも生きてくる」と打撃面だけでなく総合力の向上を見据える。自身の活躍が、母校への恩返し−。2年目を前に、また新たなモチベーションを得た。(久林 幸平)

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2016年12月18日のニュース