虎新助っ人キャンベルは七刀流?捕手、中堅以外OK 登板経験も

[ 2016年12月18日 05:50 ]

阪神の新助っ人、キャンベル(AP)
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 新助っ人は“七刀流”だ! 阪神の新外国人選手、エリック・キャンベル内野手(29=前メッツ)が、捕手と中堅以外の7ポジションをこなす超ユーティリティープレーヤーであることが17日、判明した。金本監督を筆頭に首脳陣は三塁手として構想しているが、万一の場合でもチーム状況に応じた起用が可能だ。

 指揮官が「まあ中距離ヒッターかな。三塁だから、ちょっと守り重視にしたところもあるけど。守備はそこそこ守れる」と攻守両面で期待を寄せる。その見立て通り、3Aで4年連続3割以上をマークした打棒だけでなく、守備面でも計算が立つことが判明した。

 本職は三塁と一塁。だから三塁手にターゲットを絞って調査を進めていた阪神が獲得を決断したわけだが…。実は思わぬ「オマケ」付きだった。なんと本職の2ポジション以外にも遊撃、二塁、左翼、右翼の守備経験を持っているのだ。しかもマイナーで…というわけではない。メジャー通算で一塁44試合、二塁2試合、三塁74試合、遊撃2試合、左翼26試合、右翼3試合の出場経験を誇っている。

 さらに投手経験まで持っているから驚きだ。13年に3Aで1試合に登板し、1回4被安打1被本塁打、自責4、防御率36・00。その成績自体は振るわないものの、投手起用された事実からも、強肩かつ安定したスローイング技術を有しているであろうことは想像に難くない。加えて捕手、中堅以外の計7ポジションを守れる器用さも大きな魅力だ。もちろん投手起用の可能性はきわめてゼロに近いが、思わぬアクシデントによるチーム状況の変化にも十分、対応できる頼もしき助っ人だ。

 だから金本監督も基本的には三塁起用の方針を明言する一方、「かたくなに構想を貫くというのもね。そこまで頑固にする必要はない。臨機応変でいいと思う」と見通しを立てている。柔軟な起用法を可能とするキャンベル。金本阪神の“七つ道具”となれば最高だ。

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2016年12月18日のニュース