MLB新人儀式で女装禁止「選手へのいじめ」禁止条項に抵触

[ 2016年12月14日 05:30 ]

アイアートン通訳(左)や渡邉トレーナー(右)とともにドジャースのチアリーダーに仮装した前田
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 大リーグ機構(MLB)は先月に選手会と合意した新労使協定で、新人が仮装する伝統的な歓迎儀式で女装などを禁止することを決めたとAP通信が12日(日本時間13日)に報じた。新協定の中に「選手へのいじめ」を禁止する条項が含まれており、この仮装儀式でも女性蔑視、国籍差別などを連想させるものは来季から抵触するとした。

 大リーグではシーズン終盤の遠征時に新人が私服を隠され、用意されたコスチュームを着たまま遠征先のホテルまで向かうことが慣例。英語では「ルーキー・ヘイジング(新人いじめ)」と呼ばれる。今季ドジャースでは前田らがチアリーダー姿に着替え、遠征先のニューヨークへ出発。さらにマンハッタンのホテル手前でバスを降ろされ、ミニスカート姿で数ブロックを歩かされた。SNSの発達で選手らの際どい女装姿がインターネット上に出回るようになり、機構側はこれを危惧。MLBのポール・ミフスド副社長は「仮装によっては配慮に欠け、不快に思う方々がいるかもしれない」と説明した。

 ただ、全ての仮装が禁止されるわけでなく、バットマンやスパイダーマンなどのヒーローものなどは可能。また、新人が試合前に全身ユニホーム姿で球場前のコーヒー店に行き、頼まれたコーヒーを買ってくる儀式なども抵触しないという。

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2016年12月14日のニュース