福留来季は3割100打点!山崎武司氏から鬼ノルマ

[ 2016年12月13日 05:42 ]

表彰式で山崎武司氏(左)から日米通算2000本安打のお祝いの花束をもらう福留
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 「鬼ノルマ」も望むところだ。阪神の福留孝介外野手(39)が12日、岐阜県大垣市内のゴルフ場で行われた「山崎武司チャリティーゴルフコンペ」に参加。中日時代から兄貴分と慕う山崎氏から「3割、100打点」のノルマを課せられ、40歳代になってからもチームの主軸にふさわしい成績を残した先輩に負けない活躍を誓った。

 目指すべき存在が身近にいるのは最高の発奮材料だ。中日時代からハワイで自主トレをともにしてきた山崎氏のチャリティーコンペに今年も参加。39歳シーズンの07年に楽天で本塁打、打点のリーグ2冠を獲得し、45歳の年まで現役でプレーした兄貴分から「3割、100打点」の強烈ノルマを課せられた福留は、不惑を迎える来季に向け決意を新たにした。

 「先輩のこともよく知っているし、そういうのを一つの励みにしてそこを目指してやれればいいんじゃないかな。少しでも先輩方に追いつけるようにやっていきたい」

 39歳の今季も4番として虎打線を引っ張り、打率・311、11本塁打、59打点と結果を残した。ただ、MVPを獲得した1学年上の広島・新井のように、球界には40歳前後になって活躍した選手はたくさんいる。その代表格が山崎氏。弟分の福留のことは熟知しているだけに、求めるところは高かった。

 「相変わらずいいところで打っている。最近は長く(現役を)できるようになっているし、新井も頑張った。(100打点も)十分に打てると思う。ホームランというより、やっぱり3割近く打って100打点近い打点を挙げればタイガースの優勝も出てくる」

 山崎氏は41歳になる年にも39本塁打、107打点をマーク。自身ほどの長打力はないかわりに、高い打率を残せる福留なら、打順の巡り一つで3桁の打点も可能と見る。その条件として「アイツが4番を打っているようじゃアカンわな。今はアイツの負担が大きい。5、6番ぐらいを打たせりゃ打点も増えると思う。オレも6番で100何打点打っているから」と付け加えた。

 コンペの表彰式では、今季達成した日米通算2000安打を祝して山崎氏から花束を手渡された福留。「日米で2000安打なんで、日本だけで2000本打てるように頑張ります」とあいさつし、会場を沸かせた。NPBでは今季終了時点で1576安打で、大台まで424本。3シーズン以上はかかる数字だが、福留自身、まだまだバットを置くつもりはない。40代での3割、100打点となれば88年南海・門田、08年阪神・金本に続く史上3人目。円熟味が増す一方の天才打者が、偉大な先人たちにどこまで追いつき、追い越していくのか。まずは尊敬する先輩のノルマに挑む。(山添 晴治)

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