オリ T―岡田に3年契約用意!流出阻止へ先手

[ 2016年12月8日 06:25 ]

大阪市立明治小学校を訪問し、子どもたちの前でティー打撃を実演するT―岡田
Photo By スポニチ

 オリックスが、新選手会長に就任したT―岡田外野手(28)に対し、近日中に行われる契約更改で3年契約を提示することが分かった。球団関係者によると、すでに下交渉で意見交換はしている模様だが、正式に総額4億円超とみられる提示をすることが決定。本人が受諾するか、注目が集まる。

 球団では、10年に本塁打王に輝くなど、来季で12年目を迎えるT―岡田に対して「うちの看板選手」として最大級の評価をしていた。今季は開幕直後に2軍降格はあったが、123試合で打率・284、20本塁打、76打点。チームの主軸としても十分に働いた。順調にいけば来季中に国内フリーエージェント(FA)権を取得。流出は絶対に阻止しなければいけないだけに、球団は先手を打った格好だ。

 今オフはFA宣言した糸井の慰留に失敗し、6日には獲得を目指した陽岱鋼(ヨウダイカン)からも断りを入れられるなど苦戦続きだ。T―岡田については同時進行で話が進んでおり、FA交渉で失敗したから3年契約を提示するわけではない。ただ、複数年契約を断られれば“3連敗”などとも見られそうで、球団はじっくりと契約更改の席で話し合うつもりのようだ。

 T―岡田も地元・大阪出身で、チーム愛は深い。今季終盤には福良監督とチーム改革について、真剣に話し合ったこともあった。選手会長就任時には「糸井さんの抜けた穴はすごく大きいが、みんながチャンスと思ってやれば、絶対いい方向にいく」と断言し、チームを鼓舞してみせた。球団内では、生え抜きの育成路線へシフトチェンジすべきとの声も挙がっており、リーダー格の残留は絶対条件。今後、西、安達、伊藤といった新たにFA権を取得する選手も多数いるだけに、交渉に注目が集まりそうだ。

続きを表示

2016年12月8日のニュース