“1メートル72”オリドラ1山岡が合意「体が小さい子供に夢を」

[ 2016年12月2日 05:30 ]

オリックスと合意したドラフト1位・山岡
Photo By スポニチ

 オリックスからドラフト1位指名された東京ガス・山岡泰輔投手(21)が1日、都内で入団交渉に臨み、契約金1億円プラス出来高払い5000万円、年俸1500万円で合意した。

 身長1メートル72で恵まれた体格は持たなくても即戦力の期待は高く、今季最下位からの逆襲の担い手として強い意気込みを示した。

 「僕みたいに右で小さい投手は、あまりいないと思うんで。僕の姿を見て、体の小さい子どもたちが夢を持ってもらえたら。1年目からチームを変えるようなピッチングをしたいです」

 強気な投球を持ち味に社会人No.1右腕と称された男らしく言葉の端々から負けん気の強さがにじみ出た。同じドラフト1位でソフトバンクへ入る田中(創価大)は1メートル86で身長では14センチも低い。過去には74年ドラフト1位で前身の阪急へ入団して活躍した1メートル70の山口高志らの例もあり、燃えるものがあった。

 最大の武器はレンジャーズ・ダルビッシュから絶賛されたスライダーだ。瀬戸内のエースとして出場した13年夏の甲子園大会の動画を見たダルビッシュがツイッターに「これは一番だわ」と投稿して話題に。一躍注目を浴びても「重圧はなかったです。“言ってもらったんだから、やらないと”と良い方向に変えられた」と頼もしい。

 背番号13は複数候補から希望した。「野手のイメージというか、そういうものがあったので。“13番と言えば山岡”と言われるように自分の番号として確立したい」。色紙に書き込んだ誓いは最上位指名選手には似つかわしくない「下剋上」の文字。「チームの状況と自分も1年目ということで」。小さな体に大きな志を宿した。(湯澤 涼)

 ≪谷元(日)は167センチ≫プロ野球の現役右腕で山岡よりも小さいのは谷元(日=167センチ)、美馬(楽=169センチ)、武田久(日=170センチ)、小川(ヤ=171センチ)の4人。過去の左腕では、山本昌(中)に抜かれるまでプロ野球最年長出場記録保持者だった浜崎真二(阪急)が156センチだったとされる。

続きを表示

2016年12月2日のニュース