則本 マー君に並ぶ球団最速5年目2億円 無縁“投手3冠”狙う

[ 2016年12月1日 05:30 ]

来季勝つことにこだわる則本が「勝」と記す
Photo By スポニチ

 楽天の則本昂大投手(25)が30日、仙台市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、5000万円増の年俸2億円で3年契約を結んだ。

 5年目での2億円到達は田中と並び球団最速。「球団から最大限の評価をしていただいた」とうなずいた。

 だが、大台に乗った喜びを上回ったのが責任感。色紙に記した来季の意気込みは「勝」の1文字だった。「目標は自分が投げた試合でチームが全部勝つこと」。今季は入団から4年連続2桁となる11勝を挙げた一方で11敗。「去年(10勝11敗)に引き続き貯金をつくれず納得いく成績でない」と悔しさをにじませた。

 貪欲なまでに勝利にこだわるのは、新たに加わる「ライバル」の存在だ。西武からFA宣言した岸の移籍が決定。「チームにとって心強い」と歓迎する一方で「負けないようにやりたい。チームの中で一番になりたい」と闘争心を燃やす。10年で103勝の岸に対し、自身は4年で50勝。相手にとって不足はない。

 本拠地を訪れた田中からは「今年は好不調の波があったのかな。もっと上のところ…タイトルを争ってくれたら」と期待を懸けられた。3年連続で最多奪三振を記録したが、投手3冠といわれる最多勝、最高勝率、最優秀防御率には無縁。自らも「タイトル争いをしないといけない。若手で良い選手が出てきた。いつまでもぬるま湯に漬かっていたらいけない」と危機感を募らせる。

 年明けの自主トレは例年通り田中らと行う予定で、WBCの代表入りも「選ばれたい気持ちはずっとある」と熱望。その上で「一年間安定した成績を残し10月末、11月まで試合ができたら」と語った。エースの手でクライマックスシリーズ、日本シリーズにチームを導く。 (徳原 麗奈)

 ≪巨人・菅野に次ぎ11人目≫来季5年目の則本(楽)が年俸2億円で契約更改。入団5年目までに2億円の大台到達は、今オフ更改した菅野(巨=2億3000万円)に次ぎ11人目。楽天では11年田中(2億円)と並ぶ最速タイ。

続きを表示

2016年12月1日のニュース