WBC 次回大会を最後に終了か 米各メディア「収益上がらなければ…」

[ 2016年11月29日 09:53 ]

侍ジャパンでプレーする大谷翔平 (AP)
Photo By AP

 野球世界一決定戦のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が来年3月の第4回大会を最後に終了する可能性があるという。NBCスポーツなど米国の複数メディアが28日に報じた。

 大リーグ機構とその選手会によって立ち上げられたWBC。2006年に第1回大会が行われ、3年後の09年に第2回大会、その4年後の13年には第3回大会が開催された。しかし、大会の目的とされていた野球市場の拡大とそれに伴う収益の増大は主催者側の思惑通りにはいかなかった模様。スポーツ専門局ESPNのクリスチャン・モレノ記者は自身のツイッターで関係筋から話として「収益を上げられなければ、2017年の大会が最後になるかもしれない」とリポートした。

 このリポートを受け、NBCスポーツも「五輪の代わりとして行われてきた野球の国際大会は採算が合わない」とWBCが終了の危機にあると報道。ヤフースポーツも「米国内においては関心が薄く、五輪のようにナショナリズムを刺激する要素がない。国民にとっては大リーグの公式戦の方がはるかに重要で、自分の応援するチームの選手がまだ開幕前の3月に参加してケガでもしたら大変だと考えているくらいだ」と大会の魅力のなさを指摘していた。

続きを表示

2016年11月29日のニュース