大谷、藤浪に続き則本もダル道場入り!WBCへ合同自主トレ

[ 2016年11月28日 06:10 ]

楽天の則本
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 レンジャーズのダルビッシュ有投手(30)が12月に予定している合同自主トレに、楽天の則本昂大投手(25)が参加することが27日、分かった。「ダル道場」への入門者は、日本ハム・大谷、阪神・藤浪に続いて3人目。3投手は侍ジャパンの一員として来年3月に行われるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)への出場が確実で、ダルビッシュはWBC公式球への対応などをアドバイスし、世界一奪還に貢献する。

 ダルビッシュは先日、自身のツイッターで「去年は基本大谷のみでしたが、今年は選手を増やします」と予告していた。その際に藤浪の参加を明かしていたが、ダルビッシュに近い関係者は「則本選手も来ると聞いている」と明かした。

 大谷、藤浪に加え、則本も参戦。ダルビッシュが帰国予定の12月上旬にも都内のトレーニングジムで行われる。ダルビッシュは日本ハム時代の先輩である稲葉篤紀氏とのテレビでの対談で「僕は大谷でも誰でもアドバイスを求められたとき、教えようと思う。僕以上になってもらわないと、発展がない」と“伝道師”としての使命感を強く持っている。則本は伸び悩み、藤浪は成績を落としており、ダルビッシュから学べる機会を得たのは貴重な経験だ。さらに、大谷を含めて3人に共通するのは各球団のエースという立場だけではなく、来年3月のWBCにも出場が確実なことだ。

 ダルビッシュが教えることは昨オフに参加した大谷が「100キロボディー」と呼ばれた肉体改造を行ったように、ウエートトレーニングなどの体力面の強化がある。そして2連覇を果たした09年の第2回WBCに出場した経験を伝えることもできる。その大会では先発から始まり、最後は抑えで起用され、韓国に勝った決勝でも最後を締めている。則本も昨年11月の国際大会「プレミア12」で救援を経験。準決勝の韓国戦の9回に3点のリードを守れず、逆転負けを喫した。国際舞台で苦汁を飲まされた男にとって、ダルビッシュから教えられることは全てが「生きた教材」。WBCでは先発での起用が有力視されるが、抑えを固定できていない現状もあり、150キロを超える速球が武器の則本が再び抑えを任される可能性もある。

 さらにWBC公式球への対応だ。先日行われた侍ジャパンの強化試合に登板した藤浪は「WBCのボールは滑りますし、すごく難しいボール」と話した上で「変化量はあるし、ボールは凄く切れるので、うまく使いこなせば良いボールも投げられるんじゃないかと思う」と手応えも感じ取っている。そのWBC公式球とMLB公式球は類似しており、扱い方に慣れているダルビッシュの存在は非常に大きい。

 ダルビッシュ自身は大リーグ所属に加え、右肘手術から今季復帰したばかりでWBCへの出場は現実的ではない。それでも「ダル先生」なら世界一奪還を目指す後輩たちを助けることはできる。

 ▽09年WBCのダルビッシュ 1、2次ラウンドでは1試合ずつ先発したが、決勝トーナメントはブルペンに回り、本調子ではなかった藤川に代わって抑えを務めた。米国との準決勝では9―4の9回に登板し無失点。韓国との決勝では3―2の9回に登板も、同点打を許して延長戦へ。10回にイチローの適時打で2点を勝ち越すと、その裏を無失点に抑えて優勝を決め「抑えられたのはみんなのおかげ。中継ぎ、抑えのことも勉強できた」と語った。

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2016年11月28日のニュース