阪神ドラ8藤谷 憧れの藤浪に弟子入り志願「どうしたら球が速く…」

[ 2016年11月24日 05:30 ]

大願成就と色紙に記した藤谷
Photo By スポニチ

 阪神からドラフト8位指名されたパナソニック・藤谷洸介投手(20)が23日、大阪市内のホテルで入団交渉に臨み、契約金3000万円、年俸700万円(金額はいずれも推定)で仮契約を結んだ。

 背番号は未定。憧れの選手に藤浪の名をあげ、投手のいろはを学ぶために質問攻めにする考えを明かした。

 「どうしたら球が速くなるかを聞いてみたい。また、ケガ(をした)というのを聞いたことがない。ケガをしないということが一番と思っているので、ケアの仕方なども聞いてみたいですね」

 特徴は1メートル94から繰り出す角度ある球筋。同じ長身右腕で1メートル97の藤浪に迫る長身を誇りながら、最速160キロの先輩に対して現時点では最速146キロで遠く及ばない。さらに周防大島高3年時に右肘骨折の故障を負ってパナソニック入社1年目は年間通してリハビリに専念した経験もあり、高卒入団から今季までの4年間で無事に先発ローテーションを守り続けた藤浪は目指す理想像だ。秘めた潜在能力をプロの世界で発揮するため、心技体すべてで若きエースから学ぶことは多い。

 社会人3年間で実績は少なく、将来性を買われた指名。今秋に出場した社会人野球の日本選手権(京セラドーム)ではJFE西日本との1回戦で緩急を駆使して6安打完封勝利を飾るなど地力の高さを実証した。担当の畑山統括スカウト補佐からも「直球を両サイドに投げ分けられて、カーブやチェンジアップも使える。球速が上がってくればおもしろい」と太鼓判を押された。「一日でも早く1軍で投げて活躍したい」。藤浪への弟子入りが夢の実現への第一歩になりそうだ。 (巻木 周平)

 ◆藤谷 洸介(ふじたに・こうすけ)1996年(平8)2月12日生まれ、山口県周南市出身の20歳。周防大島では二塁手兼投手で2年夏からエース。3年春の山口大会4強が最高で甲子園出場はなし。パナソニックではドラフト指名後の日本選手権1回戦・JFE西日本戦で公式戦初完封勝利。最速146キロにカーブ、スライダー、チェンジアップ。1メートル94、90キロ。右投げ右打ち。

続きを表示

この記事のフォト

2016年11月24日のニュース