元強打者マグワイア 球界を語る「リーグ拡張は悪影響」「DHは廃止」

[ 2016年11月21日 11:20 ]

パドレスのマーク・マグワイア・ベンチコーチ (AP)
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 大リーグ機構のロブ・マンフレッド・コミッショナーはリーグ拡張に積極的。野球というスポーツの成長、そして、ビジネスとしての成長を促すとして現行の全30球団から将来的に2球団増やし、全32球団としたい考えだ。しかし、パドレスのマーク・マグワイア・ベンチコーチ(53)のように消極的な意見があるのも事実。21日のセントルイス・ポスト・ディスパッチ紙(電子版)には同コーチの次のようなコメントか掲載されている。

 「リーグを拡張して球団を増やしたら、野球の質が落ちるだろうね。(リーグ拡張は)球界にとって起こりうる最悪のことだよ。2球団を減らしても良いくらいだ。そうすれば、以前の日程に戻すことができるよ。両リーグ14球団ずつでいいじゃないか。インターリーグだってなくすことができるよ」。

 現役時代はメジャー歴代11位の583本塁打を記録しているマグワイア・ベンチコーチ。さらに指名打者制にも以下のように異を唱えている。この制度を肯定しているマンフレッド・コミッショナーとはこちらでも対照的な意見だ。

 「指名打者制は廃止にするべきだね。ア・リーグでも投手が打席に立つべきだよ。それが真の野球ってものだ。ずっとそう思っていたよ。とにかく、指名打者というものが大嫌いだね。指名打者制がなくなれば、野球は今以上に良くなるよ」。

 リーグ拡張の候補地として米国外のメキシコシティーとカナダのモントリオールが挙がっている。前回のリーグ拡張は1998年。その時はデビルレイズ(現レイズ)とダイヤモンドバックスが加入した。指名打者制の導入は1973年。ケガなどの影響で守備に就けない選手はその恩恵を受けている。ただ、リーグ拡張を含め、プレーの質が落ちたかは定かではない。

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2016年11月21日のニュース