金本監督、ダル化のススメ 投手陣にウエートトレ指令

[ 2016年11月21日 05:55 ]

阪神の金本監督
Photo By スポニチ

 阪神・金本監督が、投手陣に向けて“増量のススメ”を口にした。

 「投手もやっぱり太って良くなるから。良い太り方をして、球威が増すとかね。ちゃんとトレーニングでやって(増量)ほしい。良い筋肉で体重を増やしてほしい」

 単純に太れ、と言っているわけではない。日々のウエートトレーニングで付けた筋肉によって体重が増えれば、その分、ボールに伝わる力もアップするという指揮官の理論。ただ食べて太るのではなく、鍛えて太れば、球威アップへ道が開けるというわけだ。

 「(投手に筋肉を付けすぎるなと)言っている方が時代遅れでしょう。昔より、これだけ球が速くなって、体も強くなって。やっぱりみんな(筋肉増量を)やっているわけだから。成功した選手はいっぱいいる」

 好例がレンジャーズのダルビッシュだろう。ウエートトレーニングと、1日6食にも及ぶ食事による肉体改造を敢行して体重をアップさせ、飛躍的に球威を上げることに成功している。阪神でも若きエース藤浪が、親交のあるダルビッシュをお手本に13年のオフ以降は、同様の考えで体重増に取り組み、入団1年目の86キロから今年1月には96キロに到達。効果を表すように、球速はプロ入り時から5キロアップの最速160キロを計測するまでになった。

 金本監督の言葉に呼応するように、秋季キャンプ終了後も、18日からほとんどの若手選手が、トレーナー管理のもと、甲子園でウエートトレーニングに重点を置いた“2次キャンプ”をスタートさせている。来季は、筋肉の鎧をまとった虎投たちが「超変革」を遂げた直球で打者に「挑む」シーンが目に浮かぶ。

続きを表示

2016年11月21日のニュース