連覇花道にメジャー?大谷13万8000人に誓う「来年またここに」

[ 2016年11月21日 05:30 ]

笑顔で手を振る大谷
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 10年ぶりの日本一に輝いた日本ハムが20日、札幌市中心部の駅前通で優勝パレードを行った。寒空の下、沿道には前回リーグ優勝した2012年の10万160人を大きく上回る13万8000人が集まった。今季10勝、22本塁打をマークした大谷翔平投手(22)はプロ4年目で初体験。大歓声に包まれた二刀流は、球団初の日本一連覇を早くも誓った。

 それまで降り続いた雨がうそのようにやんだ。気温6・5度。寒さも吹き飛ばす大声援が響き渡った。見渡す限りの群衆に包まれ、バスの上から大谷も声を上ずらせた。

 「凄いたくさんの人に来てもらって面白かった。(集まったファンの方々が)想像したよりも多かったし、喜んでもらえたと思う」

 オープンカーとバスに分乗して札幌駅前の北3条広場前からススキノ交差点手前までの約1キロを約30分。4年目で味わう風景に、「名前を呼んでくれたり、“手を振って”とかいろいろと(応援ボードに)書いてあって、できる限りやりたいと思った」と最高の笑顔を振りまいた。沿道には12年にリーグ制覇した際の10万160人を大きく超える13万8000人が集まった。北海道移転後初の日本一に輝いた06年に肉薄する史上2番目のファンから祝福された。

 「最後に優勝できた。これが全て。来年またここに戻ってこられるようにしたい」。大谷は早くも2連覇を宣言。来年オフにはポスティングシステムを利用してメジャー挑戦することも視野に入るだけに、球団史上初の2年連続日本一を花道に海を渡る可能性もある。

 その目は世界を見据えている。「シーズンが終わって時間もたっているので、気持ちは来年に向けてやっている」。13日まで侍ジャパンの一員として臨んだメキシコ、オランダとの強化試合を終えた後は、ノースローを貫くなど1年間の疲労を取ることに専念。練習はウエートトレーニングなどフィジカルが中心で、最速165キロを誇る二刀流は貪欲にさらなる高みを目指している。

 二刀流5年目のシーズンは、来年3月のWBCから始まる。「まずはそこ(WBC)に向けて頑張りたい。どっちにしろオープン戦で投げないといけない時期。年の最初にプレッシャーのかかるマウンドで投げる経験はしたことがないので難しいが、(シーズン開幕に向けて)調整に関してどうのこうのはない」。世界一奪還、そして日本一連覇へ。二刀流がその夢を必ず現実のものにする。 (柳原 直之)

 ≪日本ハムの過去の日本一パレード≫

 ☆62年 前身の東映時代に初の日本一を祝し、10月23日の午後2時に本拠地・神宮球場を出発。世田谷の大川球団社長邸まで、約20キロのパレードを行った。オープンカー10台を使い、渋谷―代官山―中目黒を経由。渋谷駅通過の際は、1万3200人のファンから大声援が送られた。

 ☆06年 44年ぶりの日本一を果たし、札幌移転後初のパレードを敢行。札幌駅南口駅前広場からススキノ交差点まで約1・3キロの道のりを、オープンカー3台、2階建てバス2台で行進した。気温5度の中、沿道には14万3000人のファンが集結。全員がユニホーム姿で参加する中、同年で現役引退した新庄はただ一人、私服姿で登場して歓声を浴びた。

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