岸、楽天にFA移籍「西武へは感謝しかない」 背中押したのは「地元愛」

[ 2016年11月17日 11:02 ]

退団のあいさつを終え、硬い表情で取材応じる岸

 海外フリーエージェント(FA)権の行使した西武の岸孝之投手(31)が17日、埼玉県所沢市の西武の球団事務所を訪れ、渡辺久信シニアディレクター(SD)らに楽天移籍の意思を伝え「10年間、権利を得るまで育てていただいたので感謝の気持ちしかない」と語った。

 渡辺SDは「選手の権利であるし、岸にもネガティブに捉えちゃいけないと言った」と理解を示した。鈴木葉留彦球団本部長は「残留してくれ、と言う話を再三してきたが、力及ばずだった。出て行かれるのは痛い」と残念そうに話した。

 岸の背中を押したのは「地元愛」だった。生まれ育った仙台には愛着があり、以前から周囲には「いつかは地元でプレーしてみたい」と話していた。11日に都内で行われた楽天との初交渉では、4年契約の提示を受けた。出来高払いを含めると最大20億円にも上る大型契約で、さらに西武で背負い続けた背番号「11」も用意。星野球団副会長からは「復興に向けて東北を元気にしよう」「もう一度、奇跡の扉を開いてほしい」などとラブコールを送られた。

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