“怪物1年生”早実・野村 清宮超え23号「まだまだ実力で…」

[ 2016年11月15日 06:11 ]

明治神宮野球大会第4日・高校の部準決勝 ( 2016年11月14日    神宮 )

<早実・福岡大大濠>7回、清宮が死球で出塁すると、4番・野村が左越え2ラン

 早実の1年生4番・野村が「清宮超え」を達成した。4―3の7回、清宮が死球で出塁した直後に左越え2ラン。これが高校通算23号となり、清宮が1年秋までに放った22本塁打を上回った。

 先輩からは「超えたな」と声を掛けられたが、後輩らしく「まだまだ実力で超えられていないので…」と照れまくった。

 初回に先制の中前適時打。3回も左翼フェンス直撃の適時三塁打。3安打4打点で二塁打が出ればサイクル安打の大暴れに「昨日は1年生全員で食事して“相手投手がいいから打てよ”と言われた。サイクルは知らなかった」と振り返った。

 高校では三塁手だが、中学時代は捕手で15歳以下の日本代表にも選ばれた。ベンチでは相手バッテリーの配球を読むことが習慣になっている。「最初にスライダーを打ったので」と、本塁打は直球を狙い打ちした。和泉実監督は「(前を打つ)清宮の存在が失投を生む。そこを仕留めるのが野村の力」と目を細めた。清宮が出れば、野村が還す。右の大砲は「自分たちの野球をして勝ちたい」と口元を引き締めた。(川島 毅洋)

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