由伸監督 電話で山口、森福へ直球ラブコール「一緒に優勝しよう」

[ 2016年11月12日 05:46 ]

巨人とのFA交渉を終え笑みを浮かべ囲み取材に応じる森福。髪型もさっぱりしている

 感激の生電話でノックアウト――。秋季キャンプ中の宮崎から巨人・高橋監督が、DeNA・山口、ソフトバンク・森福との初交渉に電話でサプライズ参戦した。森福は昼に福岡、山口は夕方に都内のホテルで交渉。高橋監督は電話越しに意中の2投手に語り掛けた。

 「2位に終わって悔しかった。優勝したいというチームの中でセットアッパーとして期待している」と森福に、山口には「先発完投できるところに魅力がある。一緒に強いチームをつくって優勝しよう」と伝えた。由伸流の直球ラブコールだ。

 球団史上初の2人同日のFA交渉。前夜、福岡入りした堤辰佳GM(51)は「本当に一番に欲しいという気持ちをきちっと伝えたかった」とこの日1000キロ超を移動。そして高橋監督に「12時10分と午後5時10分は空けておいて」と伝えて、交渉冒頭でホットラインをつないだ。「小さい頃からのスーパースター」という森福は「力を貸してほしい」という指揮官の言葉に思わず「ハイ!」。山口は「99」など複数候補を提示された背番号に「これから考えて答えを出したいかな」と移籍が実現した際のイメージまで膨らませた。

 2人との電話を終え高橋監督は「この1年間戦って、補強するところは補強しないといけない。話した印象?まあ、いいんじゃない今は」とはぐらかしたが、心をつかむには効果抜群だった。(春川 英樹)

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2016年11月12日のニュース