来季へ背水の覚悟 ハム斎藤 先発こだわり捨てた「どこでも、という感じ」

[ 2016年11月10日 07:40 ]

キャッチボールで調整する斎藤

 日本ハムは9日、千葉・鎌ケ谷で行っていた秋季練習を打ち上げた。今季3年ぶりに勝利なしに終わった斎藤はブルペン入りするなど精力的に練習。来季の巻き返しを誓った。

 「結果を出すためにやるしかない。打者に対していかにアウトを取っていくかだけ」。150キロの直球を投げても打者に打たれれば意味がない。求めるのはとにかく結果。秋季練習最終日にブルペン投球も行った斎藤は、表情を引き締めた。

 06年夏の甲子園で「ハンカチ王子」としてブレークして優勝投手となった。早大を経て入団した11年に6勝、翌12年は5勝をマークした。しかし右肩痛に苦しめられた13年以降は成績も低迷。今季は同年以来の0勝に終わるなど、ここ4年間はわずか3勝だ。日本一の瞬間はチームに同行していたが、貢献していない身分では素直に喜べるはずもない。その視線はすでに来季を見据える。

 役割にもこだわらない。今季は11試合の登板で先発はわずかに3試合。来季についても「どこでも、という感じですね」と先発へのこだわりは捨てている。チームとしての秋季練習は終了したが、今後も鎌ケ谷で自主トレを行っていく意向だ。

 持って生まれた素質とスター性は栗山監督ら首脳陣も認めている。「今後も同じぐらいのペースでやって(練習して)いきます」と斎藤。2017年は背水の覚悟で臨む。

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2016年11月10日のニュース