【巨人秋季キャンプ】辻東倫 二岡コーチと1軍へ…つぶれたマメは猛練習の証

[ 2016年11月8日 10:52 ]

秋季キャンプで走塁練習をする辻

 約5センチの大きなマメがつぶれ、真っ赤に充血していた。巨人の秋季キャンプ3日目の7日、室内練習場に向かう辻東倫内野手(22)に手のひらを見せてもらった。マメが至る所にでき、デコボコになっていた。

 「人よりもうまくなるためには、練習時間が同じでも意識を高く持ってやらなければいけません」

 午前8時30分過ぎのウエートトレーニングから始まり、守備練習に、フリー打撃。個別練習を終えると、室内練習場で打撃マシン相手にバットを振り込む。毎日10時間の練習で約1000スイング。宿舎に戻る頃には日は暮れ、あたりは真っ暗だ。腕が上がらないほど疲れ切っているが、充実感を漂わせている。

 今秋から二岡2軍打撃コーチが、1軍に配置転換。今キャンプでは同コーチが見守る前で、バットを振り込んでいる。今年はファームで、徹底的にマンツーマン指導を受けてきた。1本足打法から強い打撃が魅力の大型内野手にとって大切な「間」の取り方を叩き込まれた。「今年はずっと二岡さんから教わってきた。(来季も)1軍に上がって、また教わりたいんです」と胸の内を明かす。

 4年目の今季は15試合に出場するとプロ初安打をマークし、計6安打を放った。「(秋季キャンプが)キツいのは当たり前だと思います」と言い切った22歳。厳しい内野手争いを勝ち抜き、二岡コーチに恩返しする。(神田 佑)

 ◆辻 東倫(つじ・はるとも)1994(平6)年8月11日、三重県生まれの22歳。菰野高では、1年秋から遊撃手でレギュラーに定着。3年時は三重大会ベスト8で、甲子園出場経験は無し。高校通算36本塁打。1メートル81、83キロ。右投げ左打ち。

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2016年11月8日のニュース