藤浪に「遅い直球」のススメ 権藤コーチから「金言」

[ 2016年11月8日 07:55 ]

侍ジャパン練習

キャッチボールで調整する藤浪

 来年3月に第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を控える侍ジャパンは7日、10~13日のメキシコ、オランダとの強化試合(東京ドーム)に備え、QVCマリンで2日目の練習を実施。阪神・藤浪晋太郎投手(22)は、権藤投手コーチから「遅球のススメ」を受けた。

 初めてブルペンに入り52球を投げたが、剛速球だけでなく、あえて力を抜いたストレートも試投。力が入りすぎて制球を乱すこともある右腕は「レジェンド」の金言に感激の面持ちを浮かべた。

 「権藤さんにいろいろ指導していただいた。ボールの調整というより、強弱のつけ方とか、そういう考え方をしておられる方の話を聞けたのは、ためになった」

 50球を投げ終えたところで、後ろで見ていた権藤コーチが「次、速い真っすぐ!」と突然指令。さらに「次は抜いた真っすぐ!」と指示を出し、2球ともに低めにビシッと収まったところで、充実の投球練習を終えた。「前に突っ込んだり体が開いたりしたら、緩い球は投げられない。バランス良く投げないといけないし、いい指導をしていただいた」。阪神とはまた違う助言を得て、調整法の幅が広がった。

 権藤コーチも「やっぱり藤浪はいい球を投げるね。適当に荒れるのが魅力ある」と称賛。12日のオランダ戦(東京ドーム)での登板がますます楽しみになった。 (山添 晴治)

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2016年11月8日のニュース