ヤマハ前野PL魂だ!オリックスドラ1山岡撃ち

[ 2016年11月4日 05:30 ]

第42回社会人野球日本選手権 1回戦 ( 京セラドーム )

<ヤマハ・東京ガス>2回無死二塁、前野は山岡から右中間2ランを放つ

 1、2回戦各1試合が行われた。ヤマハは、今夏限りで休部した名門・PL学園(大阪)OBで3年目の前野幹博内野手(21)が2回に2ラン。打線が今ドラフトでオリックスに1位指名された東京ガス・山岡泰輔投手(21)を攻略して11―3で大勝、2回戦に駒を進めた。今夏都市対抗覇者のトヨタ自動車は、延長タイブレークの末に三菱重工広島を下して8強進出を決めた。

 持ち味のフルスイングで、ヤマハ・前野が社会人No・1投手を沈めた。2回無死二塁。東京ガス・山岡のスライダーを右翼席へ先制そして決勝の2ラン。この回一挙6得点を呼び込んだ一打を「感触は良かったけど本塁打になるかは分からなかった。(空振りした)直前のスライダーより甘く入ってきたので。たまたまです」と振り返った。

 PL学園出身の3年目。山岡とは同学年、PL学園で同期の中山も相手遊撃で先発している一戦で負けるわけにはいかなかった。今春は4番を打つなどしたが、打撃不振で先発落ちも経験。ドラフト解禁年だったが「自信がなかった」と残留を決めた。指名がかからなかった中山からドラフト会議終了後に「あかんかったわ」と連絡をもらうと「来年、一緒にプロに行こう」と互いの成長を誓い合った。

 高3夏は部内暴力事件による対外試合禁止で大阪府大会にも出場できず。母校は休部したが「PLで学んだことが土台になっている。今後も生かしていきたい」とPL魂継承を誓った。ドラフト1位でプロの世界に飛び込む山岡撃ちを自信に「PL」を忘れさせないためにも、活躍を続ける。

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2016年11月4日のニュース