今季POから採用 帽子ロゴの背景に大リーグの歴史

[ 2016年11月4日 10:41 ]

ワールドシリーズ第7戦 ( 2016年11月2日    クリーブランド )

今ポストシーズンから帽子の左側に刺繍された「NEW ERA」社のロゴマーク

 今年のプレーオフから選手がかぶる帽子の左側に新しいロゴが入った。野球帽メーカー「NEW ERA」社のロゴだ。これまでは大リーグ機構の方針で製造元のロゴを帽子には入れられなかったが、来季から公式戦でも採用される。

 米ニューヨーク州バファローに本社を置き21世紀に入って海外にも進出。進出当時は海外での売り上げは2%だったが、今や30%。85カ国でビジネスを展開する。だが、もとはドイツ系米国人のエルハルド・クック氏が1920年に姉らから計1000ドル(約10万4000円)を借りて起業した小さな会社。当初は紳士帽を製造していたが、30年代から野球帽に狙いを定め、34年に契約した最初の大リーグ球団がインディアンスだった。

 イ軍のチームストアのケレン・フォックス・ディレクターは「人気が高いのは、どんな頭にも合ってスタイルもサイズも選択肢が多いこと」と話す。店の一角には同社の歴史が写真付きで展示されている。バファローから190マイル(約306キロ)離れたクリーブランドまでドライブして最初の契約を勝ち取ったこと。50年代にレッズ、ドジャース、タイガースと顧客が着々と増えたこと――、など。同社の野球帽を通して大リーグの歴史を振り返ることができるのだ。 (奥田秀樹通信員)

続きを表示

2016年11月4日のニュース